学生の皆さん、4月に入ったので今年度分の「学生納付特例制度」申請が必要ですよ~。ついつい忘れがち&面倒なのですが、「学生納付特例制度(学生の年金免除)」は毎年申請が必要なんです。※学生の場合、正確には免除ではなく「学生納付特例制度」という猶予制度になります。

そこで今回は、学生さんが気になるであろう「学生納付特例制度」に関するよくある質問を、Q&A方式でまとめてみました。申請前に、メリット・デメリットなどをしっかり確認しておきましょう^^

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「学生納付特例制度」学生が気になるQ&A 10選!

【質問1】私は学生で、今年の6月(2016年6月)で20歳になります。「学生納付特例制度」を申請する予定なのですが、もう申請書を提出しちゃってもいいのでしょうか?(今は2016年4月です。)

20歳になって、国民年金加入手続きした後でないと「学生納付特例」の申請は出来ません。20歳の誕生日の前月に日本年金機構から「国民年金被保険者資格取得届書」が送られてくるので必要事項を記入し提出しましょう。そのとき同時に「学生納付特例制度」申請書も提出するのがおススメです。

【質問2】学生のとき「学生納付特例制度」を2年間利用しました。現在は就職し会社の厚生年金に加入しているのですが、「学生納付特例制度」で猶予された2年分を後々支払わなかった場合、将来のもらえる年金額は、どのくらい減ってしまうのでしょうか?

1ヶ月分で1625円(年間)減ってしまうので、2年間だと1625円×24ヶ月で39000円(年間)減ってしまいます。※平成28年4月現在。年金受給額は毎年変わるので、今日現在での計算です。

コチラの記事で追納(猶予された期間の年金保険料を、後々払うこと)した場合の損得計算をしていますので、良かったら参考にしてみてください。
↓ ↓ ↓ 
学生特例で免除された国民年金、追納した方がお得!!その理由は?

【質問3】「学生納付特例制度」は毎年申請が必要なのでしょうか?それとも一度に2年分や3年分申請できるのでしょうか?

「学生納付特例制度」は毎年申請が必要になります。申請するのは毎年4月~翌年3月までの1年分です。去年申請された方も、今年分の申請が必要になりますので忘れずに申請しましょう!

【質問4】今年20歳の学生です。「学生納付特例制度」を申請しようと思ったのですが、条件が年収118万円以下と書かれていました。アルバイトでの年収が130万程になってしまうので、「学生納付特例制度」は使えないのでしょうか?

「学生納付特例制度」を利用するには確かに条件がありますが、その条件とは「年収」ではなく「所得」になります。アルバイトで年収130万円であれば、所得は118万円以下になるので「学生納付特例」は利用出来ますよ^^※年収から給与所得控除などが引かれたものが所得です。

「学生納付特例」が適用される所得の目安
「118万円+扶養親族数×38万円」以下である場合

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質問5】今年の12月末(2016年12月)に20歳なります。年金の学生免除申請を考えていますが、免除が適用になるのは12月(誕生月)~来年3月までで、来年4月以降また再度申請しないといけないようです。であれば、来年4月以降に今年の分もまとめて申請することは出来ますか?

可能ですが、注意点もあります。「学生納付特例制度」は2年1ヶ月前まで遡って申請することが出来るので、来年4月(2017年4月)移行に今年の分もまとめて申請は可能です。

但し注意点として、もし病気やけがなどで障害が残ってしまった場合、「学生納付特例」の申請が遅れると、障害年金を受給できなくなってしまうケースもあります。ですのでQ1での回答のとおり、国民年金加入手続きと同時に「学生納付特例」も同時申請してしまいましょう。

【質問6】「学生納付特例制度」の申請方法を教えてください。

A.コチラの記事で詳しく書かせていただいたので参考にしてみてください。
↓ ↓ ↓ 
学生版:年金免除の申請期間と手続き方法は?忘れ&遅れた時の期限は?

【質問7】先月(2016年3月)まで大学生でした。現在は卒業してもうすぐ社会人です。在学中に20歳になったのですが、年金の学生免除手続きをし忘れていました…遡って申請出来るという事を聞き、申請したいのですが、学生証が手元にありません。どうしたら良いのでしょうか?

A.在学証明書(原本)を大学で取得し、添付書類として提出しましょう。

※学生の場合、正確には「学生納付特例制度」といい、免除ではなく猶予制度です。通常の免除との違いはコチラの記事に詳しく書かせていただきましたので良かったら参考にしてみてください。
↓ ↓ ↓ 
国民年金免除のメリット・デメリットQ&A!学生の場合も同じなの?

【質問8】免除申請しても、払えるときには払ってもいいのでしょうか?例えば、今月は余裕があるから支払う、先月は厳しかったから支払わないなどは可能でしょうか?

出来ません。「学生納付特例制度」の申請が通って猶予期間中は、ご自身の都合で支払うことは出来ません。

【質問9】学生の年金免除(学生納付特例制度)のデメリットについて教えてください。

デメリットは、将来もらえる年金額(年間)が減ってしまうことです。まあ、普通に払っている人より減ってしまうのは仕方ないことですよね…ただ10年以内に支払えば(追納という)、満額受給できますよ。他には特にデメリットはないと思います。

【質問10】そもそも国の年金制度に不安があるのですが、本当に将来年金はもらえるのでしょうか?

(笑)これは誰にもわからない問題ですが、投資的な視点で見ると、年金の投資効率は他の投資商品や保険などと比べてもダントツで高いです。個人年金などを考える前に、年金を支払った方が全然お得!だと個人的には考えています。

終わりに

ちなみに、平成29年4月から年金受給資格が25年間加入→10年間加入に変更になることが決定されています。なので、「学生納付特例制度」のメリットの一つであった年金加入期間にについては、あまりメリットではなくなってしまいますね。

但し、障害年金など万一に備えて、やっぱり「学生納付特例制度」の申請は重要です。必要な方は今年度も忘れずに申請しましょう^^

障害年金
※日本年金機構パンフレットより抜粋

学生さんでアルバイト収入が年間103万以上いっている方は、勤労学生控除を申請することで給料から引かれた税金が戻ってくるのをご存知ですか?こちらの記事で、学生さんが知って得するお役立ち情報をまとめましたので、良かったら合わせてご参照下さい。

学生が知って得するバイトの税金(勤労学生控除)や年金免除などまとめ

それでは今日も最後までお読みいただきありがとうございました。この記事が少しでもあなたのお役に立てたら幸いです。

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