マイナンバー制度で心配されている「なりすまし」。色々なところでマイナンバーの悪用リスクや危険性が指摘されていますが、そこには必ず「なりすまし」に注意!と書かれています。

この「なりすまし」とは具体的に、どういう詐欺で、どんな危険性やリスクがあるのでしょうか?恥ずかしながら、いまいちピンと来なかったので今回調べてみました。そして「なりすまし」を防ぐために、個人で出来る対策もご紹介させていただきますので、マイナンバーの悪用を心配されている方は、参考にしてみて下さい。

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マイナンバーで1番危険!「なりすまし」って何なの?

「なりすまし」とは

【現実社会において】
顧客や取引先、あるいは社員になりすまして、企業に接触・侵入し機密を聞き出したり、盗んだりする。

【ネット社会において】
正規ユーザーと偽ってシステムにアクセスし活動する。
他人のユーザIDとパスワードを盗むか、あるいは、ブログやSNS、掲示板などにおいては、他人のニックネームやハンドルなどの仮名を使用し、その人のふりをして活動する。
ウィキペディアより引用

簡単に言うと、他人が、僕やあなたになりすまして、何か悪いことをやってしまうことですね。では、「マイナンバーを使ってする悪いこと」って何でしょう?アメリカで今年の5月に起こった「なりすまし」による悪用例をみてみましょう。

米国で、本人になりすまして税金の還付金をだまし取る犯罪が多発している。

5月下旬には最大で1万3千人分、3900万ドル(約49億円)が詐取される事件が発覚した。

身分証明の役割を果たしている社会保障番号(日本のマイナンバーに相当する番号)などの重要な個人情報が数千万件単位で流出しているのが原因。
産経ニュースから抜粋

犯人が、ネット上で他人(1万3千人)になりすまして確定申告を行い、約49億円の還付金を騙し取った。という犯罪です。

通常マイナンバーは、番号と顔写真による目視での本人確認が必要なので、対面で行う手続きについては、身分証を偽造されない限りは大丈夫だと思います。但し問題はネットですよね…ネット上だと、目視による本人確認は無いのでかなり危険です。

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「なりすまし」犯罪の原因は?

「なりすまし」犯罪の原因は、個人情報の流出です。日本でも今年5月に日本年金機構から125万件の個人情報流出、過去にも大手企業から大量の個人情報が漏れています。

こういった個人情報の大量流出は、国や企業が原因ですが、被害があった場合どう責任をとってくれるのでしょうか??個人の責任で流出しているわけではないので、余計イライラしますよね(怒)…

では、僕たち個人に出来る対策はどういうものがあるのでしょう?マイナンバー本格スタートに向けて、知っておきたい対策を2つご紹介させていただきます。

マイナンバー、個人で出来る「なりすまし対策」は?

【対策1:必要最低限の通知しかしない。】

これはあたり前のことかもしれませんが、マイナンバー制度が本格スタートすると、間違いなく詐欺電話やメールがくると思います。こういう類には絶対にマイナンバーを言わないようにしましょう。

その他、通知カード・個人番号カードを持ち歩かない通知が必要な相手なのかをしっかりと確認する。(※自分で判断出来ないときは、マイナンバーサポートダイヤル(0570-20-0178)や市区町村で確認!)など、なるべく必要最低限の通知を心がけましょう。


【対策2:マイナポータルで定期的に履歴をチェックする。】

平成29年1月スタート予定のマイナポータル。ここでは、自分のマイナンバーに関する個人情報が何に使われたのか?誰が使ったのか?誰に対して使われたのか?が記録されており、それをネット上で確認することが出来ます。

定期的にチェックすることで、不振なやり取りに気づくことが出来ます。1年先のことですが、頭の片隅に入れておいていただければと思います。

終わりに

こういった、マイナンバーを使った「なりすまし」犯罪は、今後100%起こりうるものとあらかじめ考えておいた方がいいと、個人的には思っています。怖い話ですが、他の国では実際あるわけですし、日本でも個人情報流出事件が頻繁におこっているからです。

運・不運の要素も大きいですが、出来ればトラブルが起こる前に防ぎたいものです…(汗)それでは、今日も最後までお読みいただきありがとうございました。少しでもあなたのお役に立てたら幸いです。

【2017年2月22日追記】
マイナンバーに関する手続き(紛失・再発行・申請・変更など)で不明点がある場合は、こちらの「マイナンバー手続き完全ガイド」をご活用ください^^
マイナンバー手続き完全ガイド!(紛失・再発行・申請・変更・その他)

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