転職・退職をした場合、会社で積み立てていた「企業型確定拠出年金」を「個人型確定拠出年金」に移管することを勧められますが、実は半数以上の方が何もせず放置しています。平成27年3月時点で、約50万人近くの方が放置しているというのが実情なんです。

ネット記事を見ると、「個人型」に移管しないと損します!と書かれていることが多いのですが、本当のところはどうなのでしょう?

この記事では、転職・退職した場合に企業型確定拠出年金資産を放置すると、本当に損するのか?「自動移管」と「個人型確定拠出年金への移管」の損得比較(期間は5年間)をしてみました!

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放置すると自動移管へ。手数料などの費用をチェック!

会社を退職してから6ヶ月間何もせずに放置していると自動移管という手続きがとられます。自動移管とは、資産を現金化し国民年金基金連合会というところに移すことをいうのですが、気になるのはその手数料。まずは自動移管でかかる手数料を確認してみましょう。

【自動移管にかかる手数料】

1.自動移管されるときにかかる合計手数料
4269円
(内訳)
①特定運営管理機関:3240円
②国民年金基金連合会:1029円

2.自動移管されている期間にかかる手数料
特定運営管理機関:51円/月※4ヵ月後から

3.自動移管後の手続きのための手数料
「個人型確定拠出年金に資産を移管する場合」
3857円
(内訳)
①特定運営管理機関:1080円
②国民年金基金連合会:2777円

「企業型年金に資産を移動する場合」
特定運営管理機関:1080円

「脱退一時金を受け取る場合」
特定運営管理機関:4104円

もう少し具体的に見てみます。例えば、退職後に「確定拠出年金資産」を5年間放置した場合、どのくらいの手数料がとられているのか計算してみました。

1.退職の6ヶ月後
4269円
2.退職後10ヵ月後~5年間(60ヶ月)の50ヶ月間
51円×50ヶ月=2550円
合計=4269+2550
6819円

自動移管手数料の目安

5年間放置すると、6819円の手数料がかかる!ということがわかりました。※手数料は資産から引かれる。

また、既に自動移管されているという方が、今後5年間放置した場合の手数料も計算してみましょう。

51円×5年間(60ヶ月)=3060円

今後5年間放置すると、3060円の手数料がかかる!※手数料は資産から引かれる。

自動移管の手数料って思ったより全然安いんですね…では次に、「個人型確定拠出年金」に資産を移管した場合の手数料も計算し、どちらがお得なのか?比較してみましょう。

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「自動移管」VS「個人型確定拠出年金への移管」損得比較!

個人型確定拠出年金に移管した場合の手数料

「個人型確定拠出年金に移管」した場合の5年間手数料合計を計算してみます。今回の計算は、次の前提で行います。(放置しているのと同じ状態です。)

  • 期間は5年間
  • 新たな掛金は拠出しない。(※運用指図者という)
  • 積極的な運用は行わず、放置する。自動的に年利0.025%元本保証型商品(定期預金)を選択。
  • 運営管理機関は口座管理手数料の一番安いスルガ銀行を選択。
  • 資産額によって口座管理手数料が違うので、資産50万以上と50万以下に分けて比較。

【資産が50万以上の場合】

口座管理手数料の一番安いスルガ銀行だと、5年間で次の手数料がかかります。
口座管理手数料 50万以上
※「自動移管」から「個人型」に移管する際、どちらにしろかかる初期費用(2777円)は省略してあります。

5年間で3840円の手数料ですね。定期預金に5年間預ける場合、多少利息がつくので、その利息を500円とすると、5年間で500円-3840円=-3340円となります。

資産50万以上の場合

結果:3340円の手数料がかかる!ということがわかりました。


【資産が50万以下の場合】

同じく口座管理手数料の一番安いスルガ銀行だと、5年間で次の手数料がかかります。
口座管理手数料 50万以下
※「自動移管」から「個人型」に移管する際、どちらにしろかかる初期費用(2777円)は省略してあります。

5年間で20040円の手数料ですね。定期預金に5年間預ける場合、多少利息がつくので、その利息を500円とすると、5年間で500円-20040円=-19540円となります。

資産50万以下の場合

結果:19540円の手数料がかかる!ということがわかりました。

「自動移管」VS「個人型確定拠出年金への移管」損得比較!

「自動移管」と「個人型確定拠出年金への移管」の5年間での手数料がわかったので、最終比較を行います。

「現在、既に自動移管されていて、今後5年間さらに放置した場合の手数料」と「自動移管されている資産を個人型確定拠出年金に移し、5年間スルガ銀行の口座に入れた場合の手数料」を比較します。


【確定拠出年金資産が50万以上ある人の場合】

・「自動移管」でかかる手数料
 3060円
・「スルガ銀行」でかかる手数料
 3340円

【比較結果】

自動移管の方が、5年間の手数料合計は280円安い!


【確定拠出年金資産が50万以下の人の場合】

・「自動移管」でかかる手数料
 3060円
・「スルガ銀行」でかかる手数料
 19540円

【比較結果】

自動移管の方が、5年間の手数料合計は16480円安い!

まとめ

まとめると、資産の大小に関わらず、自動移管の方が手数料が安い!という衝撃的な結果でした。

今現在、転職・退職後に企業型確定拠出年金資産を放置していて、どうしようか迷っているという方は、手数料のことはあまり気にせず、「自分の資産を今後どうするか?」じっくりと検討する時間があるということがわかりました^^但し、せっかく積み立てたお金ですから、放置して忘れないようにして下さいね!

会社を退職時に必要な手続きをこちらの記事にまとめました。ハローワーク、役所、協会けんぽなど、場所ごとでの手続きをご紹介させいていただいておりますので、効率よく手続きが出来ると思います^^
↓ ↓ ↓ 
会社退職後の手続き必要なものリスト:ハローワーク・年金・保険など

それでは、今日も最後までお読みいただきありがとうございました。この記事が少しでもあなたのお役に立てたら幸いです。

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