配偶者(特別)控除の計算方法と書き方。年末調整と確定申告書記入例

この記事では、配偶者控除と配偶者特別控除についての「概要」と「控除額の計算方法」をご紹介させていただきます。また、年末調整、確定申告書の記入例も掲載しておりますので、書きが良くわからない。という方は良かったら参考にしてみてください。

【2017年9月27日 追記】

配偶者控除・配偶者特別控除は来年分(平成30年分)から制度が変わりますが、今年分(平成29年分)の年末調整と確定申告は今までとおりです。

ただ、1点だけ注意が必要です。今年の年末調整で渡される「平成30年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」だけ、来年の制度に合わせて書く必要があるので、当記事にて書き方・記入例をご確認ください。

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配偶者控除と配偶者特別控除

配偶者控除 配偶者特別控除

奥さんを養っている方は、奥さんの収入に応じて配偶者控除または配偶者特別控除のどちらかを受けることが出来ます。(もちろん旦那さんを養っている奥さんであれば、同じように控除を受けることが出来ます。)ここでは一般的に多いであろう配偶者=奥さんとしてご説明させていただきます。

奥さんのパート収入が103万以内の場合(年間所得38万以内)
配偶者控除

奥さんのパート収入が103万超~141万未満(年間所得38万超~76万以内)
配偶者特別控除

※給与所得(パート収入など)以外の所得がある場合は、合計所得額が上記条件以内

配偶者控除

配偶者控除は奥さんの年齢によって控除額が次のようになります。

70歳未満の配偶者(一般の控除対象配偶者) 38万円
70歳以上の配偶者(老人控除対象配偶者) 48万円

配偶者特別控除

奥さんのパート収入が103万円を超えている場合は、収入(所得)によって、控除額が異なります。次の項で計算方法を確認しましょう。

配偶者特別控除の計算方法

①所得を算出する。
収入(給与総額)をこちらのサイトに入力すると簡単に所得がわかります。→給与ねっとさん

(例)給与総額が130万の場合

所得金額=65万円

所得計算

②下記の「合計所得金額と控除額」から控除額を算出する。

【合計所得金額と控除額】

配偶者の合計所得金額 控除額
38万超~40万未満 38万円
40万以上~45万未満 36万円
45万以上~50万未満 31万円
50万以上~55万未満 26万円
55万以上~60万未満 21万円
60万以上~65万未満 16万円
65万以上~70万未満 11万円
70万以上~75万未満 6万円
75万以上~76万未満 3万円
76万以上 0万円

※合計所得額が38万円ちょうどの場合は、配偶者特別控除ではなく配偶者控除になります。

(例)給与総額が130万の場合

合計所得金額が65万円なので、上記表の下から4番目に該当。控除額は11万円

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配偶者控除:年末調整記入例

配偶者控除 配偶者特別控除 記入例

※これからご紹介するすべての記入例画像はクリックすると大きくなります。

配偶者控除は「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」にて申請するのですが、冒頭にも書いたとおり、来年(平成30年分)から扶養控除の制度が変わるため、「平成29年分」と「平成30年分」を分けてご紹介させていただきます。

平成29年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書

青枠内に奥さんの氏名・フリガナ・マイナンバー・生年月日・住所・所得の見積額を記入します。

年末調整 配偶者控除 記入例

【所得の見積額】

平成29年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」は今年の所得見積額を記入します。今まだ11月ですが、12月末までにもらう給与総額から所得見積額を算出します。(算出方法は上記:「配偶者特別控除の計算方法」でご紹介したサイト「給与ねっとさん」で簡単に算出できます^^)

また、奥さんが70歳以上の場合は、「老人控除対象配偶者」欄に○をつけましょう


平成30年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書

平成30年分は来年使用するものなので、奥さんの所得の見積額はおおまかな予想でOKです。予測とずれても、来年の年末調整のときにまた修正できますから。

また、平成30年から配偶者の控除制度が変わるため、あなたの給与年収が、

  • 1120万円(所得900万)以下
  • 1120万円(所得900万)超え

で書き方が異なります。※あくまで、あなたの年収です。奥さんの年収ではないのでご注意ください。

両方の書き方・記入例をご紹介させていただきますので、ご自身の該当する方をご参照ください。

年収が1120万円(給与所得900万円)以下の方 

年収が1120万円(給与所得900万円)以下の場合、奥さんの所得が85万円(給与収入150万円)までは「源泉控除対象配偶者」に該当します。

青枠内に奥さんの氏名・フリガナ・マイナンバー・生年月日・住所・所得の見積額を記入します。

平成30年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書 男性基本 奥さん85万以下

奥さんの所得が85万円(給与収入150万円)を超える場合は、「源泉控除対象配偶者」に該当しないので、この用紙には奥さんの情報は書きません。

平成30年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書 男性基本 奥さん85万以上


年収が1120万円(給与所得900万円)を超えている方 

年収が1120万円(給与所得900万円)を超えている場合は、この用紙には奥さんの情報は書きません。※奥さんの収入が0円であっても書かないのでご注意ください。

平成30年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書 男性基本 奥さん85万以上


配偶者特別控除:年末調整記入例

「平成29年分 給与所得者の保険料控除申告書 兼 給与所得者の配偶者特別控除申告書」

配偶者特別控除は「平成29年分 給与所得者の保険料控除申告書 兼 給与所得者の配偶者特別控除申告書」に記入します。※「平成29年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」には奥さんの情報は書かないのでご注意ください。

「配偶者特別控除」の詳しい書き方についてはこちらの記事にまとめましたので、良かったら参考にしてみてください。

平成29年分 給与所得者の保険料控除申告書 兼 給与所得者の配偶者特別控除申告書 特別控除10


平成30年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書

平成30年分は来年使用するものなので、奥さんの所得の見積額はおおまかな予想でOKです。予測とずれても、来年の年末調整のときにまた修正できますから。

平成30年から配偶者の控除制度が変わるため、奥さんのパート収入が103万円以上(所得38万円以上)でも、扶養控除等(異動)申告書に記載するケースが出てきます。

具体的にはあなたの年収により次の2ケースに分かれます。

  • 1120万円(所得900万)以下
  • 1120万円(所得900万)超え

※あくまで、あなたの年収です。奥さんの年収ではないのでご注意ください。

両方の書き方・記入例をご紹介させていただきますので、ご自身の該当する方をご参照ください。

年収が1120万円(給与所得900万円)以下の方 

年収が1120万円(給与所得900万円)以下の場合、奥さんの所得が85万円(給与収入150万円)までは「源泉控除対象配偶者」に該当します。

青枠内に奥さんの氏名・フリガナ・マイナンバー・生年月日・住所・所得の見積額を記入します。

平成30年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書 男性基本 奥さん85万以下

奥さんの所得が85万円(給与収入150万円)を超える場合は、「源泉控除対象配偶者」に該当しないので、この用紙には奥さんの情報は書きません。

平成30年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書 男性基本 奥さん85万以上


年収が1120万円(給与所得900万円)を超えている方 

年収が1120万円(給与所得900万円)を超えている場合は、この用紙には奥さんの情報は書きません。※奥さんの収入が0円であっても書かないのでご注意ください。

平成30年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書 男性基本 奥さん85万以上

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確定申告書 第二表記入例

配偶者(特別)控除 確定申告書 記入例

確定申告書は第一表・第二表とありますが、最初に第二表の記入例をご紹介させていただきます。下記記入例の青枠内が配偶者控除・配偶者特別控除の記入欄になります。

【配偶者控除・配偶者特別控除:確定申告書第二表 記入例】

第二表

青枠内に配偶者の氏名・生年月日・マイナンバーを記入し、配偶者控除・配偶者特別控除のどちらかにチェックを入れてください。

確定申告書 第一表記入例

続いて第一表。第一表は青枠①②に記入します。

第一表

青① 配偶者の合計所得金額を記入します。合計所得金額は上記:「配偶者特別控除の計算方法」でご紹介したサイト「給与ねっとさん」で簡単に算出できます。

青① 配偶者控除に該当する場合は、配偶者が70歳未満で38万円、70歳以上で48万円。配偶者特別控除に該当する場合は、上記:「配偶者特別控除の計算方法」で算出した控除額を記入してください。

おわりに

お疲れ様でした!以上が配偶者控除と配偶者特別控除の解説と記入例になります。

確定申告の書き方でお困りの方は、ケース別に確定申告記入例をまとめた、こちらの記事も是非参考にしてみてください。
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2017(平成28年分)確定申告書の書き方と記入例ケース別まとめ!

それでは今日も最後までお読みいただきありがとうございました。この記事が少しでもあなたのお役に立てたら幸いです。

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