公的年金受給者の確定申告書:書き方と記入例を超丁寧に徹底解説!

この記事では、公的年金受給者の方を対象に確定申告書の書き方と記入例をご紹介させていただきます。記入例の設定として、「公的年金+パート収入のある方」をサンプルにしておりますが、公的年金だけの方も参考にしていただける内容となっておりますので、よろしければご活用下さい。

※「退職金も合わせて確定申告を行う」という方は確定申告書の様式が異なるため、こちらの記事をご参照下さい。
退職金の確定申告:全必要書類の書き方と記入例を超丁寧に徹底解説!

(記入例の設定)
公的年金を受給している。また年金とは別にパートで月10万円の収入があります。パート先では社会保険には加入していないが、年末調整はしてもらいました。家族は専業主婦の奥さんが一人、子供はもう独立しているので扶養親族はいません。

(申請する所得控除)

  • 配偶者控除
  • 社会保険料控除
  • 生命保険料控除
  • 地震保険料控除

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事前に用意する書類を確認!

年金 確定申告

まずは次の書類を事前に準備しましょう。

【公的年金だけの場合】

  • 確定申告書様式A
  • 公的年金の源泉徴収票
  • 生命保険料などの支払証明書
  • 国民健康保険の領収書

【パート先で年末調整した場合】

  • 確定申告書様式A
  • パート先から受取った源泉徴収票
  • 公的年金の源泉徴収票

【パート先で年末調整していない場合】

  • 確定申告書様式A
  • パート先から受取った源泉徴収票
  • 公的年金の源泉徴収票
  • 生命保険料などの支払証明書
  • 国民健康保険の領収書

【確定申告書様式A】
公的年金だけの方、公的年金+個人年金の方、公的年金+パート収入の方は確定申告書様式Aを使います。こちらからダウンロードできますのでご活用下さい。
↓ ↓ ↓ 
確定申告書 様式A

【パート先から受取った源泉徴収票】
パート先で受取った平成28年分の源泉徴収票です。今年から源泉徴収票の様式が変わり、下記のようになりました。※青枠で囲った部分は、後でご紹介する申告書に書き写す部分です。
年金 確定申告

【公的年金の源泉徴収票】
毎年1月に送られてきます。
(老齢基礎年金の源泉徴収票サンプル)
※緑枠で囲った部分は、後でご紹介する申告書に書き写す部分です。
年金 確定申告

(退職共済年金の源泉徴収票サンプル)
※紫枠で囲った部分は、後でご紹介する申告書に書き写す部分です。
源泉徴収票3

※サラリーマンだった方は、老齢基礎年金と老齢厚生年金が合算され1枚の源泉徴収票になっていると思います。その場合、公的年金の源泉徴収票は1枚です。

年金の源泉徴収票をなくしてしまった場合は?

簡単に再発行してもらえるのでご安心を^^次の記事で再発行を依頼する場合の連絡先をまとめました。
年金の源泉徴収票を再発行する際の連絡先一覧。期間や代理人の場合は?

【生命保険料などの支払証明書】
10月・11月頃に加入している保険会社から送られてきます。

【国民健康保険の領収書】
昨年1~12月末までに支払った国民健康保険の領収書です。

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確定申告書A 第二表記入例

年金 確定申告

これからご紹介する記入例を事前にプリントアウトしていただき、説明と合わせてご覧いただくとわかりやすいかと思います。
パート先の源泉徴収票
老齢基礎年金の源泉徴収票
退職共済年金の源泉徴収票
確定申告書第二表 記入例
確定申告書第一表 記入例

第二表から記入していきますので、第二表をご用意下さい。

まずはじめに源泉徴収票から転記できる箇所を先に書き写しましょう。※年末調整を受けていない方は、何も書かれていない箇所が出てくると思いますが、気にせずそのままお進み下さい。

パート先の源泉徴収票:青①②③⑤⑥
老齢基礎年金の源泉徴収票:緑①②③
退職共済年金:紫①②

※記入例では、老齢基礎年金と退職共済年金を貰っていますが、サラリーマンだった方は、老齢基礎年金と老齢厚生年金が一枚の源泉徴収票になっていると思います。

年金 確定申告

赤① 住所と氏名を記入します。

赤② パート先からの給与は給与所得にあたるので所得の種類に「給与」、右となりに「会社名」を記入します。※会社名は源泉徴収票に記載されています。

公的年金は所得の種類に「雑(年金)」を記入し、右となりに年金の支払者である「厚生労働省」・「公立学校共済組合」等を記入して下さい。※公的年金の源泉徴収票に記載されています。

赤③ 源泉徴収された合計金額を記入します。

赤④ ここには、公的年金以外の雑所得・配当所得・一時所得を記入します。個人年金も受取っている方は、契約先の会社から送られてくる「支払調書」を参考に書き写しましょう。

赤⑤ 16歳未満のお子さんがいらっしゃる場合は、お子さんの氏名・続柄・生年月日・マイナンバーを記入します。

赤⑥ 社会保険料(国民健康保険・介護保険など)として支払った金額と、その合計額を記入します。介護保険については、老齢基礎年金の源泉徴収票緑③を書き写しましょう。パート先で年末調整していない方は、国民健康保険も忘れずに記入して下さい。

赤⑦ 年末調整を受けた方は、青⑤⑥を源泉徴収票から書き写しましょう。

年末調整を受けていない方は、保険会社から送られてきた「保険料控除証明書」を参照し、「支払った金額」を記入します。控除額ではなく「支払った金額」ですのでご注意下さい。

赤⑧ 配偶者の情報(氏名・生年月日・マイナンバー)を記入します。配偶者の所得によって配偶者控除・配偶者特別控除の選択が変わってくるので、こちらの記事でご確認下さい。

赤⑨ 奥さんの他に扶養親族(父・母・子など)がいる場合はこの欄に氏名・続柄・生年月日・控除・マイナンバーを記入します。控除額についてはこちらの記事を合わせてご参照下さい。

赤⑩ 赤⑨の控除額合計金額を記入します。

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確定申告書A 第一表記入例

続いて、第一表を記入していきましょう。第一表をご準備下さい。まずはパート先の源泉徴収票から青①④⑤、先ほど記入した第二表の水色①を書き写しましょう。

年金 確定申告

赤① 住所・氏名・氏名フリガナ・マイナンバー・性別・世帯主の氏名・世帯主との続柄・生年月日・電話番号を記入し、捺印します。※去年の1月1日時点の住所が現住所と異なる場合は、去年の1月1日時点も記入します。

赤② 公的年金の源泉徴収票から年金収入を合計し記入します。

赤③ その他、個人年金などの雑所得がある場合はこの欄に収入金額を記入します。※契約している保険会社から送られてくる「支払調書」の「年金の支払金額」を記入します。

赤④ 給与所得を記入します。こちらのサイトに「パート先の源泉徴収票青①」を入力すると簡単に給与所得がわかります。→給与ネットさん
年金 確定申告

赤⑤ 公的年金の雑所得を計算しましょう。こちらの記事で計算方法をご紹介しております。簡単ですので計算し記入しましょう。

赤⑥ 所得金額の合計額を記入します。

赤⑦ 所得控除の金額をそれぞれ記入します。年末調整を受けた方は、パート先の源泉徴収票青④⑤を生命保険料控除・地震保険料控除にそれぞれ書き写しましょう。また、基礎控除は全員38万円になります。

配偶者(特別)控除、扶養控除、年末調整をされていない方の生命保険料控除、地震保険料控除は以下の記事を参考に控除額を算出し記入して下さい。

【参考記事】

(生命保険料控除額の算出方法)
※パート先で年末調整をされた方は、源泉徴収票に控除額が記載されています。
生命保険料控除の書き方と計算方法。年末調整と確定申告記入例付き
(地震保険料控除額の算出方法)
※パート先で年末調整をされた方は、源泉徴収票に控除額が記載されています。
地震保険料控除の書き方と計算方法。年末調整・確定申告の記入例付き
(配偶者控除・配偶者特別控除の控除額を確認)
配偶者(特別)控除の計算方法と書き方。年末調整と確定申告書記入例
(扶養控除の控除額を確認)
扶養控除:学生の子供や親の控除額は?年末調整・確定申告記入例付き!

赤⑧  水色①赤⑦の合計金額を記入します。

赤⑨ 雑損控除・医療費控除・寄付金控除に該当する方は、それぞれの控除額を記入します。医療費控除についてはこちらの記事に詳しく書かせていただきましたので、良かったら合わせてご参照下さい。

赤⑩ 赤⑧赤⑨の合計金額をこの欄に記入します。

赤⑪ 続いて、課税される所得金額を計算します。赤⑥から赤⑩を引いた金額を記入します。※1000円未満は切り捨て 

赤⑫ 下記税率表を参考に所得税額を計算します。
税額表

【計算式】
「所得税額」=「課税される所得金額」×「税率」-「控除額」

(記入例)
「所得税額」=315.000円×5%(0.05)-0円
15.750円

赤⑬ 赤⑫をそのまま転記します。※住宅ローン控除などがある場合は、赤⑫から引いた金額をこの欄に記入。

赤⑭ 赤⑫をそのまま転記します。※災害減免額がある場合は赤⑬から引いた金額をこの欄に記入。

赤⑮ 復興特別所得税額を計算します。赤⑭に0.021をかけた金額を記入します。

赤⑯ 赤⑭赤⑮を足した金額を記入します。

赤⑰ 源泉徴収票を参照し源泉所得税額の合計を記入します。記入例でいうと、パート先の源泉徴収票青②、老齢厚生年金の源泉徴収票緑②、退職共済年金の源泉徴収票紫②の合計額です。

赤⑱ 還付金額を計算(赤⑰から赤⑯を引いた金額)を記入します。

赤⑲ 配偶者の合計所得金額を記入します。

赤⑳ 還付金の振込み先口座を記入します。

おわりに

お疲れ様でした^^以上が公的年金受給者の確定申告書の書き方と記入例となります。

確定申告の書き方でお困りの方は、ケース別に確定申告記入例をまとめた、こちらの記事も是非参考にしてみてください。
↓ ↓ ↓ 
2017(平成28年分)確定申告書の書き方と記入例ケース別まとめ!

それでは今日も最後までお読みいただきありがとうござしました。この記事が少しでもあなたのお役に立てたら幸いです。

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