年末調整 所得の見積額

【令和元年9月2日 更新】
内容を令和元年最新版に更新いたしました。(令和2年の税制改正にも対応済です。)

先日、年末調整:配偶者や扶養親族の「所得の見積額」の計算方法と書き方という記事で、給与所得者(会社員・公務員・パート・アルバイトなど)の方を対象に、「所得の見積額」の書き方・計算方法をご紹介させていただきましたが、今回は、その年金版です。

この記事では、配偶者や扶養親族が公的年金を受給されている場合の「所得の見積額」について、年金収入の確認方法~所得の見積額の計算方法をご紹介させていただきます。※扶養親族・配偶者が年金と給与両方もらっている場合の「所得の見積額」については、こちらの記事もご参照ください。
「所得の見積額」の計算方法:親や配偶者が年金と給与両方もらってる場合

※当記事では公的年金についてご説明させていただいております。私的年金(個人年金など)については計算方法が異なるのでご注意ください。また、遺族年金や障害年金は非課税所得扱いなので年末調整で申告する必要はありません。

公的年金:国や企業がかかわっている国民年金・厚生年金・企業年金など
私的年金:民間の保険会社と契約している個人年金など

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配偶者や扶養親族の年金収入はどうやって確認するの?

まずは配偶者・扶養親族の年金収入を確認する必要があります。

正確な年金収入がわからない場合は、本人が「ねんきんダイヤル」に電話すれば、すぐ教えてもらえます。「年末調整で必要なので、令和元年(1~12月)と令和2年(1~12月)の年金受給見込み額を教えてください」と聞いてみて下さい。(※基礎年金番号を聞かれるので準備しておいてください。)

また、本人以外の方が代理で電話する場合は、その場では教えてもらえませんが、後日扶養親族の方が住んでいる住所に郵送してくれます。

【ねんきんダイヤル】
ねんきんダイヤル

「所得の見積額」の計算方法

では次に、年金収入から「所得の見積額」を計算してみましょう。

ちなみに、公的年金の場合は、年間での受給額があらかじめ決まっているので、「見積額」という言葉にあまり意味はありません。「所得の見積額」=「所得」という認識でOKです。

また、来年(令和2年分)から公的年金等控除額の改正があり、今年分(平成31年(2019年)分)と来年分(令和2年分)で計算方法が若干違うので分けて計算方法をご紹介します。

平成31年(2019年)分の「所得の見積額」の計算方法

最初に「平成31年(2019年)分」を計算してみましょう。

年金所得(所得の見積額)は次の計算式で計算します。

年金所得(所得の見積額)=年金収入-控除額

つまり、「年金収入」から「控除額」を引けばいいので、年金収入を次の表に当てはめて控除額を調べましょう。

公的年金控除額
令和元年分 給与所得者の配偶者控除等申告書の裏面から引用

例えば、65歳未満で年金収入が90万円の場合、「年齢65歳未満の人」の一番上(130万円以下)に該当するので、控除額は70万円です。

よって年金所得(所得の見積額)は、90万円(年金収入)-70万円(控除額)=20万円となります。

例としてもう一つ見てみましょう。(例)65歳以上で年金収入が350万円の場合。

「年齢65歳以上の人」の上から2つ目(330万円超 410万円以下)に該当するので、控除額は350万円×25%+37万5000円=125万円。

よって年金所得(所得の見積額)は、350万円(年金収入)-125万円(控除額)=225万円となります。

令和2年分の「所得の見積額」の計算方法

続いて、令和2年分の「年金所得(所得の見積額)」です。

令和2年から税制改正により公的年金等控除額が一律10万円引き下げられました。計算方法は「平成31年(2019年)分」と同じですが、控除額が10万円減ります。

具体的に見てみましょう。

年金収入を次の表に当てはめて、控除額を調べます。

公的年金控除額
令和元年分 給与所得者の配偶者控除等申告書の裏面から引用
※公的年金とは別に他の所得が1000万円を超えている場合は、上記表の対象外となります。

例えば、65歳未満で年金収入が90万円の場合、「年齢65歳未満の人」の一番上(130万円以下)に該当するので、控除額は70万円です。

そして、この控除額70万円から10万円を引きます。

70万円-10万円=60万円(令和2年の控除額)

よって年金所得(所得の見積額)は、90万円(年金収入)-60万円(控除額)=30万円となります。

例としてもう一つ見てみましょう。(例)65歳以上で年金収入が350万円の場合。

「年齢65歳以上の人」の上から2つ目(330万円超 410万円以下)に該当するので、控除額は350万円×25%+37万5000円=125万円。

そして、この控除額125万円から10万円を引きます。

125万円-10万円=115万円(令和2年の控除額)

よって年金所得(所得の見積額)は、350万円(年金収入)-115万円(控除額)=235万円となります。

それでは今日も最後までお読みいただきありがとうございました。この記事が少しでもあなたのお役に立てたら幸いです。

年末調整の書き方でお困りの方は、ケース別に年末調整記入例をまとめた、こちらの記事も是非参考にしてみてください。

【参考記事】
2019(令和元年)年末調整書類の書き方・記入例ケース別まとめ!

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