失業保険の受給中に早期で再就職をすると、ハローワークから就職祝い金として「再就職手当」がもらえるのはご存知ですか?
今回は、その再就職手当は「いつ?」「いくらもらえるのか?」私の場合を例に計算してみましたので、これからハローワークで求職活動をされる方や再就職手当の申請を検討されている方がいたら参考にしてみてください^^
失業保険を受給しながらアルバイトする際の注意点と、支給停止・減額にならないアルバイトのやり方について、こちらの記事に詳しくまとめましたので興味のある方は合わせてご参照ください。
就職祝い金とは?
就職祝い金は、ハローワークで失業保険の受給資格の決定を受けた人で、早期に再就職した場合にもらえる再就職手当のことです。
再就職手当は離職者の早期再就職を促進するために国が設けた制度です。
簡単にいうと、失業保険の受給資格がある人で「早めに再就職をした人には就職祝い金として再就職手当を支給するから積極的に求職活動をしてくださいね!」といった感じです^^
再就職手当をもらう条件は?
再就職手当の受給条件は次の通りです。
- 失業保険受給手続き後、7日間の待機期間が終了してからの再就職であること
- 再就職先に勤務する前日までの失業保険支給残日数が所定給付日数の3分の1以上残っていること
- 再就職先で1年以上勤務が可能であること
- 再就職先で雇用保険に加入すること
- 過去3年以内に再就職手当の受給がないこと
- 事前に(失業保険の受給資格決定前から)採用や内定が決まっていないこと
- 給付制限(自己都合退職)がある場合、待機期間終了後の1ヶ月間はハローワークからの紹介であること(1ヶ月後~ハローワーク以外の求人サイトでもOK)
■高年齢雇用継続給付の条件:支給限度額と基本給付金の計算方法を確認
65歳以降に離職(退職・失業)された方は、「高年齢求職者給付金」制度があります。
2017年(平成29年1月1日)から65歳以上の方も雇用保険に加入することができるようになったので、こちらの記事で確認してみてください。
■65歳からの雇用保険:高年齢求職者給付金の基本手当日額と計算方法
再就職手当の計算方法
まず、計算式から見ていきましょう!
これが、再就職手当を算出する計算式です。
この計算式に当てはめる①~③の項目について確認していきましょう!
①「支給残日数」はどこで確認するの?
雇用保険受給資格者証の裏面の「残日数」です。(※表示の日数より経過している場合はその分を引いた日数が支給残日数になります。)
②「基本手当日額」はどこで確認するの?
再就職手当の基本手当日額には上限が設けられていますので、上限をオーバーしている方は、下記の上限額を使って計算します。
年齢が59歳以下の人:6,195円
年齢が60歳~64歳の人:5,013円
(令和2年8月1日~令和3年7月31日までの金額です。)
③「給付率」とは?
給付率は、基本手当の支給残日数によって変わってきます。
残日数が所定給付日数の3分の2以上残して早期に再就職した場合⇒70%
残日数が所定給付日数の3分の1以上残して早期に再就職した場合⇒60%
雇用保険受給資格者証の〝B〟の日数です。
再就職手当いくらもえるの?
①支給残日数は雇用保険受給資格者証の裏面の「69日」ですね。(※表示の日数より経過している場合はその分を引いた日数になります。)
②基本手当日額は雇用保険受給資格者証〝A〟の「6,666円」ですが、再就職手当の基本手当日額には上限が設けられていますので「6,195円」となります。
③給付率は雇用保険受給資格者証〝B〟の「90日」に対して①支給残日数が「69日」(3分の2以上)なので、70%となります。
計算式に当てはめてみると、
69日×6,195円×70%=299,218円
よって、再就職手当は299,218円となります。
再就職手当はいつもらえるの?
再就職手当の申請をしてから約1ヶ月後に、ハローワークが会社に在籍の確認をします。
それから支給手続きに入りますので、実際に指定の口座に振り込まれるのは支給手続きから約1週間~10日前後です。(再就職手当は一時金で全額入金されます。)
例:9/10に再就職手当の申請⇒10/10にハローワークより在籍確認⇒10/20前後に再就職手当(全額)入金
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終わりに
今日は、ハローワーク再就職手当の支給金額についてまとめてみましたが、如何でしたか?
再就職手当は失業保険などと同様に、自ら申請しないと受給することができません。少しでも「申請できるかも?」と思った方は、ハローワークに相談することをおすすめします^^
それでは今日も最後までお読みいただきありがとうございました。この記事が少しでもあなたのお役に立てたら幸いです。