この記事では、年末調整や確定申告で寡婦控除の申請を忘れてしまった場合の対処法として、一番簡単な申請方法をご紹介させていただきます。
結論から言うと、過去5年分は遡って申請できます。遡って申請することで、多く支払った税金(所得税と住民税)が戻ってきますので、時間のあるときに是非申請しましょう。
また、申請することでどのくらい税金が戻ってくるのか?還付金額の目安についてもまとめましたので、良かったら参考にしてみて下さい。
※もともと税金(所得税・住民税)を支払っていない場合や非課税世帯の場合は、申請しても還付金はありませんのでご注意ください。
遡っての申請は、いつすればいいの?
遡っての申請は、税務署が開いている時間ならいつでも可能です。
通常、確定申告は毎年2・3月に行いますが、過去に遡っての寡婦控除申請(還付申告という)は、2・3月だけでなく何月でも問題ないので、時間のあるときに申請しましょう。
※今日現在(2020年11月2日)で遡って申請できるのは2015~2019年分になります。
一番簡単な申請方法
一番簡単な方法は、次のものを持って直接最寄の税務署に行くことです。必要な書類は税務署にありますし、申告書の書き方などは、署員さんが教えてくれるので心配ありません。
- 申請する年の源泉徴収票
- マイナンバーがわかる書類(マイナンバーカードなど)
- 免許証などの本人確認書類
※マイナンバーカードを持っている場合は必要ありません。 - 還付先口座のキャッシュカード・通帳(口座番号のわかるもの)
- 印鑑
最寄の税務署はこちらから調べられます。→税務署一覧
遡って申請することで税金はいくら戻ってくるの?
寡婦控除を遡って申請することで、どのくらい税金が戻ってくるのか?計算してみたので1つの目安にしてください。
※住民税率はほぼ一律で10%ですが、所得税率は所得によって異なります。
【所得税率5%の方】
申請する年数 | 特別寡婦 | 寡婦 | 寡夫 |
---|---|---|---|
過去1年分 | 47500円 | 39500円 | 39500円 |
過去2年分 | 95000円 | 79000円 | 79000円 |
過去3年分 | 142500円 | 118500円 | 118500円 |
過去4年分 | 190000円 | 158000円 | 158000円 |
過去5年分 | 237500円 | 197500円 | 197500円 |
【所得税率10%の方】
申請する年数 | 特別寡婦 | 寡婦 | 寡夫 |
---|---|---|---|
過去1年分 | 65000円 | 53000円 | 53000円 |
過去2年分 | 130000円 | 106000円 | 106000円 |
過去3年分 | 195000円 | 159000円 | 159000円 |
過去4年分 | 260000円 | 212000円 | 212000円 |
過去5年分 | 325000円 | 265000円 | 265000円 |
たとえ過去1年分だったとしても、結構大きな金額ですよね。これなら多少手間でも、申請したほうがやはり得です!ちなみに還付金は、所得税は税務署から、住民税は市区町村から振り込まれます。
それでは、今日も最後までお読みいただきありがとうございました。この記事が少しでもあなたのお役に立てたら幸いです。