気になるノート | 会社や日常生活で必要な行政手続き・税金・社会保険などをわかりやすく解説するブログ。 https://yakunitatta.info 会社や日常生活で必要な行政手続き・税金・社会保険などをわかりやすく解説します。 Sun, 01 Nov 2020 11:31:00 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.7.11 https://yakunitatta.info/wp-content/uploads/2019/04/cropped-logo2-32x32.png 気になるノート | 会社や日常生活で必要な行政手続き・税金・社会保険などをわかりやすく解説するブログ。 https://yakunitatta.info 32 32 令和2年改正:ひとり親控除の条件や控除額、寡婦控除の変更点を確認 https://yakunitatta.info/hitorioya-kafu-43517.html Sun, 01 Nov 2020 11:31:00 +0000 https://yakunitatta.info/?p=43517 ひとり親控除 寡婦控除 (2)

今年(令和2年)の税制改正で、「ひとり親控除」が創設され、それに伴い従来の「寡婦控除」の内容が見直されました。

一番大きなな変更点は、「未婚のひとり親」も所得控除を受けられるようになったことです。去年までは、「一度も結婚していない未婚のひとり親」は控除対象外でしたが、今年から控除対象に加わり「ひとり親控除」の創設となりました。

そこで今回は、新しく創設された「ひとり親控除」今回の改正で変わった「寡婦控除」について、それぞれの該当条件・控除額・申請方法などについてご紹介させていただきます。

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ひとり親控除の条件

「ひとり親控除」について、まずは「ひとり親」の定義を確認してみましょう。国税庁ホームページに次のとおり記載されています。

ひとり親とは、原則としてその年の12月31日の現況で、婚姻をしていないこと又は配偶者の生死の明らかでない一定の人のうち、次の三つの要件の全てに当てはまる人です。

(1) その人と事実上婚姻関係と同様の事情にあると認められる一定の人がいないこと。
(2) 生計を一にする子がいること。
 この場合の子は、その年分の総所得金額等が48万円以下で、他の人の同一生計配偶者や扶養親族になっていない人に限られます。
(3) 合計所得金額が500万円以下であること。

国税庁ホームページより引用

少し表現が難しいので、次のステップに当てはめて考えてみて下さい。

ステップ1:対象を確認

次のいずれかに該当する方が対象です。

  • 配偶者と離婚・死別した方
  • 配偶者の生死が不明な方
  • もともと未婚で、現在も婚姻していない方

但し、事実婚状態でないことが条件です。住民票の続柄に妻(未届)・夫(未届)を記載がある人は対象外となります。

ステップ2:子どもの所得条件を確認

子どもに所得条件があります。

申請者本人と生計を同じくしている子どもで、子どもの総所得金額が48万円以下であることが条件です。

ステップ3:申請者本人の所得条件を確認

続いて本人の所得条件です。

申請者本人の合計所得金額が500万円以下(給与年収678万円以下)の方が対象です。

上記3ステップ全てに当てはまれば「ひとり親」に該当するので、「ひとり親控除」を受けることができます。会社員・行員の方などは年末調整で、個人事業主の方などは確定申告で申請しましょう。

ひとり親控除の控除額

控除額は以下のとおりです。

所得税の控除額 35万円
住民税の控除額 30万円
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寡婦控除の条件

続いて、寡婦控除です。寡婦控除の対象は以下のとおりです。

寡婦とは、原則としてその年の12月31日の現況で、いわゆる「ひとり親」に該当せず、次のいずれかに当てはまる人です。納税者と事実上婚姻関係と同様の事情にあると認められる一定の人がいる場合は対象となりません。

(1) 夫と離婚した後婚姻をしておらず、扶養親族がいる人で、合計所得金額が500万円以下の人
(2) 夫と死別した後婚姻をしていない人又は夫の生死が明らかでない一定の人で、合計所得金額が500万円以下の人
  なお、この場合は、扶養親族の要件はありません。
(注)「夫」とは、民法上の婚姻関係にある者をいいます。

国税庁ホームページより引用

もう少し詳しく見てみましょう。

ステップ1

「ひとり親」に該当せず、事実婚状態でないこと。

前述の「ひとり親」に該当する場合は、ひとり親控除の対象となります。生計を同じくする所得48万円以下の子どもがいる場合は、前章「ひとり親控除」を参照ください。

また、事実婚状態でないことが条件です。住民票の続柄に妻(未届)・夫(未届)を記載がある人は対象外となります。

続いて、離婚か死別で次の2つに分かれます。

■夫と離婚した後婚姻をしてない方→ステップ2をご覧ください。
■夫と死別した後婚姻していない方、又は夫の生死が明らかでない方→ステップ3をご覧ください。

ステップ2:夫と離婚した後婚姻をしてない方

合計所得金額が500万円以下で、扶養親族がいる方

合計所得金額が500万円超の方、又は扶養親族のいない方は対象となりません。

ちなみに扶養親族については、親などを扶養している場合は寡婦控除の対象ですが、子どもを扶養している場合はひとり親控除の対象となります。

ステップ3:夫と死別した後婚姻していない方、又は夫の生死が明らかでない方

合計所得金額が500万円以下の方

こちらは「扶養親族の有無」は問いません。合計所得金額が500万円以下であれば対象となります。

寡婦控除の控除額

控除額は以下のとおりです。※上記ステップ2、ステップ3共に控除額は同じです。

所得税の控除額 27万円
住民税の控除額 26万円

申請方法を確認

ひとり親控除、寡婦控除ともに、年末調整か確定申告で申請します。

年末調整で申請

  • 会社員
  • 公務員
  • 派遣社員
  • パート・アルバイト

の方など給料をもらっている人(給与所得者)は年末調整で申請します。

年末調整の書き方・記入例については、こちらの記事にまとめましたので合わせてご参照ください。

ひとり親控除:シングルマザー(母子家庭)の年末調整、書き方と記入例
※シングルマザーの方を対象としておりますが、シングルファザーの方も書き方は同じですので、是非参考にしてみて下さい。

確定申告で申請

  • 個人事業主(フリーランス)
  • 副業している会社員・公務員
  • パート・アルバイトを掛け持ちしている方

個人事業主(フリーランス)など、給料をもらっているわけではなく、自分で事業を行っている人は確定申告で申請します。

おわりに:注意点2つ

養育費や慰謝料は所得に含まれるの?

ひとり親控除、寡婦控除の判定を行う際、子供の養育費や離婚したときの慰謝料は、所得に含みません。あくまでご自身の働いた所得のみで考えてください。

※税務署に電話確認したところ、「子供の養育費は、離婚するしないにかかわらず、どちらにしろかかる費用なので所得には含まれまい。」との回答でした。

今年離婚したら、いつ申請すればいいの?

税金関係の判定は、12月31日時点での状態で判断します。

例えば、2020年7月6日に離婚した場合、2020年分の年末調整で申請を行います。確定申告で申請する場合は、2021年2月16日~3月15日に行う「2020年分確定申告」で申請しましょう。

また、申請を忘れてしまった!という場合でも5年間は遡って申請できるので、こちらの記事を参考に申請してみてください。
年末調整で寡婦(夫)控除の申請を忘れた時の対処法と還付金額を確認

それでは、今日も最後までお読みいただきありがとうございました。この記事が少しでもあなたのお役に立てたら幸いです。

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ひとり親控除:シングルマザー(母子家庭)の年末調整、書き方と記入例 https://yakunitatta.info/single-hitorioya-43209.html Wed, 28 Oct 2020 09:47:54 +0000 https://yakunitatta.info/?p=43209 ひとり親控除 シングルマザー

この記事では、シングルマザー(母子家庭)の方を対象に、年末調整書類の書き方と記入例をご紹介させていただきます。

ポイントは、今年(令和2年)から新設された「ひとり親控除」です。

まずは記事前半で、「ひとり親控除」の該当条件をご確認いただき、該当している方はその先の年末調整書類の書き方・記入例をご活用ください。シングルマザーの方に特化した年末調整書類の書き方をご紹介しているので是非参考にしてみて下さい。

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ひとり親控除の対象になるか?確認!

冒頭にも書いたとおり、令和2年から「ひとり親控除」が新設されました。年末調整書類を書く前に、まずは自分が本当に「ひとり親控除」の対象となるかをここでご確認ください。

ステップ1:対象を確認

次のいずれかに該当する方が「ひとり親控除」対象です。

  • 配偶者と離婚・死別した方
  • 配偶者の生死が不明な方
  • 現在、婚姻していない方

去年までは、未婚の方は控除対象外でしたが、今年から未婚の方も控除対象となりました。

但し、事実婚状態でないことが条件です。住民票の続柄に妻(未届)・夫(未届)を記載がある人は対象外となります。

ステップ2:申請者本人の所得条件を確認

続いて所得条件です。

申請者本人の合計所得金額が500万円以下(給与年収678万円以下)の方が対象です。

ステップ3:子どもの所得条件を確認

子どもにも所得条件があります。

子どもの合計所得金額が48万円以下であること。また、申請者本人と生計を同じくしている子どもであることも条件です。

ステップ4:控除額を確認

上記3ステップに該当すれば「ひとり親控除」の対象者です。

控除額は以下のとおりです。年末調整で申請して、しっかり控除してもらいましょう。

所得税の控除額 35万円
住民税の控除額 30万円

シングルマザー(母子家庭)の年末調整:書き方と記入例

年末調整書類の確認

まずは、年末調整書類の確認をしておきましょう。今年の年末調整書類は次の4枚です。

  • 令和2年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書
  • 令和3年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書
  • 令和2年分 給与所得者の基礎控除申告書 兼 給与所得者の配偶者控除等申告書 兼 所得金額調整控除申告書(新様式
  • 令和2年分 給与所得者の保険料控除申告書

それでは、1枚づつ年末調整書類を書いていきましょう。

令和2年 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書

この用紙は、去年の年末調整時(または、今年入社した方は入社時)に書いて提出しているため、会社によっては返却されていない人もいるかと思います。もし返却されていない場合は、一旦返却してもらいましょう。今年から「ひとり親控除」が新設され、若干修正が必要です。

また、未婚のシングルマザーの方は、去年まで控除対象外でしたが今年から対象になったので、忘れずに「ひとり親控除」の申請を行いましょう!

【記入例】
令和2年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書 1

【緑枠内】

あなたの氏名・フリガナ・捺印
あなたの氏名とフリガナを記入し、捺印します。

あなたの個人番号
あなたのマイナンバーを記入します。

※自分のマイナンバーがわからない場合は、こちらの記事も合わせてご参照ください。
マイナンバーがわからない!即日!個人番号だけを調べる方法

あなたの住所又は居所
ここには原則、今現在住んでいる住所を記入します。

もし、「住民票の住所」と「今住んでいる住所」のどちらを書けばいいのか迷う方は、役所と税務署に確認した内容を下記記事にまとめましたので参考にしてみて下さい。

あなたの生年月日
あなたの生年月日を記入します。

世帯主の氏名
あなたと子供だけで暮らしているなら、あなたの名前を記入。実家で暮らしているなら、お父さんが世帯主になるケースが多いでしょう。

あなたとの続柄
世帯主があなたであるなら「本人」と記入。実家暮らしで世帯主がお父さんであれば「父」となります。

配偶者の有無
無に○をつけしょう。


【青枠内】

青枠内は、ひとり親控除の申請欄です。下記のように、「特別の寡婦」を二重線で消し、「ひとり親」と記載し、そこにチェックを入れて下さい。これだけでOKです。(※「左記の内容」欄には何も記載しなくてOKです。)

ひとり親控除(国税庁)
国税庁:ひとり親控除及び寡婦控除に関するFAQより引用

※ひとり親控除の新設は、令和2年3月に決まったため、「令和2年 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」は上記のように手書きで修正する必要があります。


【赤枠内】

赤枠内には子供の情報を記入します。

令和2年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書 1

子供の年齢が16歳以上の場合は赤①に、16歳未満の場合は赤②に子供の情報を記入します。ここ(扶養控除)の書き方についてはこちらの記事に詳しく書かせていただきましたので、書き方がわからない方は合わせてご参照ください。

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令和3年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書

令和3年分も、「令和2年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」と書き方は同じです。令和3年分には「ひとり親」欄があるので、そのままチェックしましょう。

令和3年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書1

令和2年分 給与所得者の基礎控除申告書 兼 給与所得者の配偶者控除等申告書 兼 所得金額調整控除申告書

この「令和2年分 給与所得者の基礎控除申告書…」という長い名前の書類ですが、この書類は、以下の3つがセットになった今年からの新書式です。

  • 基礎控除申告書
  • 配偶者控除等申告書
  • 所得金額調整控除申告書

この中で、当記事の対象である「シングルマザー(母子家庭)の方」に関係あるのは、

  • 基礎控除申告書
  • 所得金額調整控除申告書

の2つですが、給与収入850万円以下の方は、基礎控除申告書のみの記入でOKです。

というのも、所得金額調整控除申告書は、給与収入850万円超の人で、かつ、次の4つのどれかに該当する人が対象だからです。

  • あなた自身が特別障害者
  • 同一生計配偶者が特別障害者
  • 扶養親族が特別障害者
  • 扶養親族が年齢23歳未満

そこでこの記事では、ほとんどの方が該当する「基礎控除申告書の書き方」に絞ってご説明させていただきます。

※上記の条件に該当する方は、所得金額調整控除申告書の書き方をまとめたこちらの記事を参考にしてみて下さい。

令和2年分 所得金額調整控除申告書の書き方と記入例。対象者を確認!

まずは、右上の赤枠内に氏名・フリガナ・住所を記入し、捺印してください。

令和2年分 給与所得者の基礎控除申告書 兼 給与所得者の配偶者控除等申告書 兼 所得金額調整控除申告書 1

続いて、もう一つの赤枠内、「給与所得者の基礎控除申告書」を記入していきます。

収入金額(下記画像の青枠内)に、今年(令和2年1月~12月)の給与収入を記入します。
基礎控除申告書2

続いて所得金額を計算します。給与所得は次の表に当てはめて計算します。

給与所得
国税庁:令和2年分 給与所得者の基礎控除申告書 兼 給与所得者の配偶者控除等申告書 兼 所得金額調整控除申告書の裏面より引用。

例えば今回の記入例では、給与収入が250万円で、下から4つ目に該当するので、

給与所得の金額
= ①:2,500,000円÷4(千円未満切捨て)=625,000円
  ②:625,000×2.8-80,000円=1,670,000円

所得金額(下記画像青枠内)に1,670,000と記入。
基礎控除申告書2.7

続いて、「あなたの本年中の合計所得金額の見積額」をそのまま1,670,000と記入します。※給与所得以外の他の所得がある場合は、計算して、合計金額を記入してください。
基礎控除申告書3.7

最後に、「控除額の計算」です。「あなたの本年中の合計所得金額の見積額」が167万円なので、900万円以下にチェックし、「区分Ⅰ」に該当するアルファベットAを記入し、控除額である48万円を「基礎控除の額」に480,000と記入します。
基礎控除申告書5.2

これにて完成です。

令和2年分 基礎控除申告書3

令和2分 給与所得者の保険料控除申告書

令和2年分 保険料控除申告書1

赤枠内 
名前・フリガナ・住所を書き捺印します。

緑枠内 
緑枠内には、生命保険料控除、地震保険料控除、社会保険料控除、小規模企業共済等掛金控除を記入します。該当する場合は次の記事を合わせてご参照ください。

生命保険料控除
年末調整、保険料控除申告書記入例と書き方。契約者名義が妻の場合は?

地震保険料控除
地震保険料控除の書き方と計算方法。年末調整・確定申告の記入例付き

社会保険料控除
年末調整:社会保険料控除の書き方と記入例。国民健康保険支払先は?

小規模企業共済等掛金控除
年末調整:小規模企業共済等掛金控除の書き方と記入例。iDeCo加入者は必見!

おわりに

お疲れ様でした、以上がシングルマザーに特化した年末調整の書き方と記入例になります。

年末調整の書き方でお困りの方は、ケース別に年末調整記入例をまとめた、こちらの記事も是非参考にしてみてください。
↓ ↓ ↓ 
2020(令和2年)年末調整書類の書き方・記入例ケース別まとめ!

それでは今日も最後までお読みいただきありがとうございました。この記事が少しでもあなたのお役に立てたら幸いです。

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令和2年分 所得金額調整控除申告書の書き方と記入例。対象者を確認! https://yakunitatta.info/shotokukingaku-kojo-43111.html Tue, 27 Oct 2020 07:35:14 +0000 https://yakunitatta.info/?p=43111 令和2年分 給与所得者の基礎控除申告書 兼 給与所得者の配偶者控除等申告書 兼 所得金額調整控除申告書 1

前回、前々回の記事で、基礎控除申告書、配偶者控除等申告書の書き方・記入例を紹介しました。この2つをまだ書いてない方は、良かったら参考にしてみて下さい。

令和2年分 給与所得者の基礎控除申告書の書き方・記入例
令和2年分 給与所得者の配偶者控除等申告書の書き方・記入例

今回は「令和2年分 給与所得者の基礎控除申告書 兼….」の3回目(最終回)ということで、令和2年分 所得金額調整控除申告書の書き方と記入例を解説させていただきます。

が、記事本題に入る前に、次の1点だけ確認をお願いいします。

所得金額調整控除は、給与年収850万円超の方が対象です。給与年収850万円以内の方は対象とはならないため、記入する必要はありません。

なので、個々から先は対象の方だけお読みください。

では、本題に入りましょう。

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所得金額調整控除とは?

所得金額調整控除とは?

所得金額調整控除とは、令和2年税制改正で新たに創設された控除で、大きく分けて

  • 特別障害者等の所得調整
  • 給与収入と公的年金収入がある人の所得調整

の2つがありますが、ここで申請するのは「特別障害者等の所得調整」のみです。

なので、「特別障害者等の所得調整」についてもう少し詳しく見ていきましょう。

対象者を確認

「特別障害者等の所得調整」は、次つ4つのケースのいずれかに該当する人が対象です。

  • あなた自身が特別障害者
  • 同一生計配偶者が特別障害者
  • 扶養親族が特別障害者
  • 扶養親族が年齢23歳未満

※「同一生計配偶者」とは、あなたと生計を一にする配偶者で、本年中の合計所得金額の見積額が48万円以下(給与収入だけの場合は103万円以下)の人を言います。

つまり、所得金額調整控除申告書を書くべき人は、以下の2つ両方に該当する人です。

  • 給与年収850万円超の人
  • 上記4つのいずれかに該当する人

次に、上記条件に該当した場合、いくら控除してもらえるのか?控除額を確認しておきましょう。

控除額はいくら?

控除額は、次の計算式で計算します。

控除額=給与年収ー850万円×10%
※給与年収の上限は1000万円。

例えば、給与年収が1200万円の場合、
給与年収の上限は1000万円なので、1200万円⇒1000万円として計算する。

控除額=1000万円-850万円×10%
=150万円×10%
15万円

となります。

所得金額調整控除申告書の書き方と記入例

では、実際に所得金額調整控除の書き方を確認していきましょう。ここでは以下の4パターンに分けて書き方・記入例をご紹介しますので、該当する項目をご確認ください。

  • あなた自身が特別障害者
  • 同一生計配偶者が特別障害者
  • 扶養親族が特別障害者
  • 扶養親族が年齢23歳未満

あなた自身が特別障害者

所得金額調整控除 2

「あなた自身が特別障害」にチェックします。

「★特別障害者」の欄(上記画像青枠内)に、障害の状態又は交付を受けている手帳の種類と交付年月日、障害の等級など記入します。

同一生計配偶者が特別障害者

所得金額調整控除6

「同一生計配偶者が特別障害者」にチェックします。

「☆扶養親族等」の欄(上記画像青枠内)に、配偶者の氏名・フリガナ・マイナンバー・生年月日・あなたとの続柄・合計所得金額の見積額を記入します。

「★特別障害者」の欄(上記画像青枠内)に、障害の状態又は交付を受けている手帳の種類と交付年月日、障害の等級など記入します。

扶養親族が特別障害者

所得金額調整控除5

「扶養親族が特別障害者」にチェックします。

「☆扶養親族等」の欄(上記画像青枠内)に、扶養親族の氏名・フリガナ・マイナンバー・生年月日・あなたとの続柄・合計所得金額の見積額を記入します。

「★特別障害者」の欄(上記画像青枠内)に、障害の状態又は交付を受けている手帳の種類と交付年月日、障害の等級など記入します。

扶養親族が年齢23歳未満

所得金額調整控除4

「扶養親族が年齢23歳未満」にチェックします。

「☆扶養親族等」の欄(上記画像青枠内)に、扶養親族の氏名・フリガナ・マイナンバー・生年月日・あなたとの続柄・合計所得金額の見積額を記入します。

おわりに

お疲れ様でした。以上が所得金額調整控除申告書の書き方と記入例となります。

これで、「令和2年分 給与所得者の基礎控除申告書 兼 給与所得者の配偶者控除等申告書 兼 所得金額調整控除申告書」に掲載されている、

  • 基礎控除申告書
  • 配偶者控除等申告書
  • 所得金額調整控除申告書

すべての書き方・記入例となります。最後まで読んでいただきありがとうございました。

第1回目:令和2年分 給与所得者の基礎控除申告書の書き方・記入例
第2回目:令和2年分 給与所得者の配偶者控除等申告書の書き方・記入例
第3回目:令和2年分 所得金額調整控除申告書の書き方と記入例。対象者を確認!

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令和2年分 給与所得者の配偶者控除等申告書の書き方・記入例 https://yakunitatta.info/haiguusha-koujo-43063.html Mon, 26 Oct 2020 14:07:44 +0000 https://yakunitatta.info/?p=43063 令和2年分 給与所得者の基礎控除申告書 兼 給与所得者の配偶者控除等申告書 兼 所得金額調整控除申告書 1

前回の記事で、令和2年分 給与所得者の基礎控除申告書の書き方・記入例をご紹介しましたので、今回は「配偶者控除等申告書」の書き方・記入例をご紹介させていただきます。

配偶者控除等申告書は、配偶者控除・配偶者特別控除の申請を行うための書類ですが、これら配偶者控除等を受けるためには、自分と配偶者の所得が適用条件に該当するかどうか確認する必要があります。なので、まずは記事前半で自分が該当するかどうか?ご確認いただき、該当する場合は記事後半にて書き方・記入例を参考にしてみて下さい。

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まずは、自分が配偶者控除等を受けることができるか?確認!

配偶者控除等は、次の2つ両方に当てはまる人が対象です。

  • 自分の給与年収が1195万円以下(合計所得金額1000万以下)
  • 配偶者の給与年収が0~201万6千円未満(合計所得金額0~133万円以下)

上記に該当する方は、忘れずに配偶者控除等申告書を記入して、しかっりと控除を受けましょう。

逆に、上記に当てはまらない、

  • 独身者
  • 自分の給与年収が1195万円超え(合計所得金額1000万超え)
  • 配偶者の給与年収が0~201万6千円以上(合計所得金額0~133万円超え)

の方は、配偶者控除等を受けることが出来ないので記入する必要はありません。

配偶者控除等申告書の書き方と記入例

配偶者控除等に該当するのが確認出来たら、実際に書いていきましょう。ここでは、配偶者の収入は給与収入のみという設定で書き方をご紹介させていただきます。

まずは、配偶者の氏名・フリガナ・個人番号(マイナンバー)、生年月日等を記入します。住所は同居なら書かなくてOK。別居の場合のみ記入してください。
配偶者控除等申告書1

続いて、青枠内に配偶者の給与収入を記入します。ただ、今年はまだ終わっていないので見積額(予測)でOKです。※手取り金額ではなく額面の総支給額ですのでご注意ください。
配偶者控除等申告書2

続いて、配偶者の今年の給与所得(見積額)を計算します。先ほど記入した給与収入を次の表に当てはめて下さい。
給与所得

今回の記入例だと給与収入1,250,000円なので、上記表の上から2番目に該当します。

表の計算式に当てはめると

1,250,000円-550,000円
700,000円

この給与所得700000円を記入します。
配偶者控除等申告書3

続いて、「あなたの本年中の合計所得金額の見積額」をそのまま700,000と記入します。※給与所得以外の所得がある場合は、計算し、合計金額を記入してください。
配偶者控除等申告書4

次に「判定」です。「あなたの本年中の合計所得金額の見積額」が700,000円なので「48万円超95万円以下」にチェックし、「区分Ⅱ」に③と記入します。
配偶者控除等申告書5

最後に「控除額の計算」です。区分ⅠがA、区分Ⅱが③なので、控除額は38万円。そして控除の種類は配偶者特別控除なので、「配偶者特別控除の額」の欄に380,000と記入します。
配偶者控除等申告書6
※「区分ⅠのA」については、前回の記事:令和2年分 給与所得者の基礎控除申告書の書き方・記入例の最後に算出したものです。

これにて配偶者控除等申告書は完成です!
配偶者控除等申告書7

おわりに

ここまでで、「令和2年分 給与所得者の基礎控除申告書 兼 給与所得者の配偶者控除等申告書 兼 所得金額調整控除申告書」の中の

  • 基礎控除申告書
  • 配偶者控除等申告書

の書き方・記入例をご紹介しました。

残る1つは「所得金額調整控除申告書」になりますが、「所得金額調整控除申告書」の記入が必要なのは、給与年収850万円超の方のみです。給与年入850万円以内の方は、記入する必要ありません。

給与年収850万円超の方で、記入が必要な方はこちらの記事を参考にしてみて下さい。

令和2年分 所得金額調整控除申告書の書き方と記入例。対象者を確認!

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令和2年分 給与所得者の基礎控除申告書の書き方・記入例 https://yakunitatta.info/kisokojo-43027.html Mon, 26 Oct 2020 07:49:47 +0000 https://yakunitatta.info/?p=43027 令和2年の税制改正を受け、

「令和2年分 給与所得者の基礎控除申告書 兼 給与所得者の配偶者控除等申告書 兼 所得金額調整控除申告書」

という名前の新書式が、今年の年末調整から新たに加わりました。(それにしても名前、長すぎです。。。)

この書類は、名前のとおり以下の3つを兼ねた書類となります。

  • 基礎控除申告書
  • 配偶者控除等申告書
  • 所得金額調整控除申告書

令和2年分 給与所得者の基礎控除申告書 兼 給与所得者の配偶者控除等申告書 兼 所得金額調整控除申告書 

今回は、この書類を全3回に分け、基礎控除申告書、配偶者控除等申告書、所得金額調整控除申告書それぞれの書き方・記入例を詳しくご紹介させていただきます。

第1回の今回は、上記画像赤枠内の基礎控除申告書です。基礎控除申告書は、所得2500万円以下の方は全員記入が必要なので、是非参考にしてみて下さい。

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令和2年の基礎控除額の改正について

まず基礎控除についてですが、令和2年税制改正で基礎控除額が変更になりました。去年まで全員一律で38万円でしたが、令和2年以降は次のようになりました。

所得2400万円以下 48万円
所得2400万円超~2450万円以下 32万円
所得2450万円超~2500万円以下 16万円
所得2500万円超~ 0円

つまり、今まで一律だった基礎控除額が、所得金額によって変わるように改正されたわけです。

ただ実際は、所得2400万円以内であれば全員共通で48万円なので、ほとんどの人にとっては控除額が38万円⇒48万円になった。という程度の認識で問題ありません

逆に、所得2500万を超える人は、基礎控除額が0円となるので、高額所得者にとってかなりきつい改正となったわけですね。

では、実際に年末調整書類を書いていきましょう。※繰り返しになりますが、基礎控除申告書は所得2500万円以下の方は全員記入が必要です。

基礎控除申告書の書き方・記入例

記入する前に

記入する前にアドバイスを1つ。

基礎控除申告書には、自分の給与収入を書きますが、前述したように所得2400万円以下の場合、基礎控除の額は全員共通で48万円です。つまり、明らかに所得が2400万円以内の場合は、だいたいの収入金額を記入しておけば問題ありません。給与収入が500万でも1500万でも基礎控除額は48万円ですから。

但し、所得が2400万円を超えそう。という方は、基礎控除額が変わってくるので、正確に所得を計算するようにしてください。

書き方と記入例

収入金額(下記画像の青枠内)に、今年(令和2年1月~12月)の給与収入を記入します。
基礎控除申告書1

続いて所得金額を計算します。給与所得は次の表に当てはめて計算します。

給与所得2
国税庁:令和2年分 給与所得者の基礎控除申告書 兼 給与所得者の配偶者控除等申告書 兼 所得金額調整控除申告書の裏面より引用。

例えば今回の記入例では、給与収入が500万円で、下から3つ目に該当するので、

給与所得の金額
=①:5,000,000円÷4(千円未満切捨て)=1,250,000円
 ②:1,250,000円×3.2-440,000円
=3,560,000円

所得金額(下記画像青枠内)に3,560,000と記入。
基礎控除申告書3

続いて、「あなたの本年中の合計所得金額の見積額」をそのまま3,560,000と記入します。※給与所得以外の所得がある場合は、計算し、合計金額を記入してください。
基礎控除申告書5

最後に、「控除額の計算」です。「あなたの本年中の合計所得金額の見積額」が356万円なので、900万円以下にチェックし、「区分Ⅰ」に該当するアルファベット(今回はA)を、「基礎控除の額」に控除額480,000と記入します。※「区分Ⅰ」に該当するアルファベット(今回はA)は、次回解説する配偶者控除等申告書で使用します!
基礎控除申告書3

これにて完成です。

続いて、配偶者のいらっしゃる方は配偶者控除等申告書の記入も必要です。こちらの記事も合わせてご参照ください。
令和2年分 給与所得者の配偶者控除等申告書の書き方・記入例

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令和3年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書の書き方と記入例 https://yakunitatta.info/rei3-fuyoukoujo-42950.html Sun, 25 Oct 2020 06:55:30 +0000 https://yakunitatta.info/?p=42950 令和3年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書

この記事では、「令和3年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」の書き方・記入例をご紹介させていただきます。あなたの合計所得金額(収入)によって書き方が異なるので、次の2つに分けて記入例を作成しました。目次よりご自身の合計所得金額(収入)に該当する項目をご参照ください。

  • 合計所得金額900万円以内の方(給与収入だけの方は年収1095万円以内の方)
  • 合計所得金額900万円を超える方(給与収入だけの方は年収1095万円を超える方)
【マイナンバー記載の必要性について】

マイナンバーを会社に提出済で、既に会社があなたや、あなたの配偶者や扶養親族のマイナンバーを把握している場合は、年末調整書類にマイナンバーを記載する必要ありません。ただ、会社それぞれのやり方があると思うので、経理担当の方に確認してみて下さい。当記事では、マイナンバーを記載する前提でご説明させていただいております。

※当記事は給与収入のみの方を対象に書かせていただいております。給与以外の収入がある場合は、別途所得計算が必要になりますのでご注意ください。

※令和3年分はあくまで来年使う書類です。来年のことは誰にもわかならいので、「自分の合計所得金額」や「配偶者・扶養親族の所得の見積額」はおおよその予測で大丈夫です。予測がはずれても来年の年末調整時に修正できるのでそれほど神経質になる必要はありません。

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合計所得金額900万円(給与収入のみの場合で年収1095万円)以内の方

 

合計所得金額900万円以内の方は、妻(配偶者)の収入により、この用紙に妻の情報を記載するか、記載しないかが決まります。

妻(配偶者)の給与収入が

  • 年間150万円(所得だと95万円)以内 
    ⇒ 妻の情報を記載する。(源泉控除対象配偶者に該当するため)
  • 年間150万円(所得だと95万円)超  
    ⇒ 妻の情報は記載しない。(源泉控除対象配偶者に該当しないため)
  • 独身の方  
    ⇒ 妻の情報は記載しない。

妻(配偶者)の給与収入が年間150万円(所得だと95万円)以内の書き方・記入例

妻(配偶者)の給与収入が年間150万円(所得だと95万円)以内の場合は、源泉控除対象配偶者に該当するので、この用紙に妻(配偶者)の情報を記載します。

自分の情報を赤枠内、妻の情報をピンク枠内、16歳以上の扶養親族(子供や親など)を青枠内、16歳未満の子供を緑枠内に記入します。

※扶養親族がいない場合は、自分の情報(赤枠内)と妻の情報(ピンク枠内)だけでOKです。

【令和3年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書 記入例】
令和3年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書 2

妻や扶養親族の「所得の見積額」とは?

妻や扶養親族の「所得の見積額」については、こちらの記事にて詳しく計算方法をご紹介していますので合わせてご参照ください。

(妻や扶養親族が給与をもらっている場合)
年末調整:配偶者や扶養親族の「所得の見積額」の計算方法と書き方

(配偶者や扶養親族が年金と給与両方をもらっている場合)
「所得の見積額」の計算方法:親や配偶者が年金と給与両方もらってる場合

(配偶者や扶養親族が年金のみもらっている場合)
年末調整:親や配偶者が年金を受給している場合の所得の見積額を計算

扶養控除申告書を書き終えたら、次はこちらの記事を参考に基礎控除申告書を書きましょう。
↓  ↓  ↓
令和2年分 給与所得者の基礎控除申告書の書き方・記入例

妻(配偶者)の給与収入が年間150万円(所得だと95万円)超の書き方・記入例

妻(配偶者)の給与収入が年間150万円(所得だと95万円)を超えている場合は、源泉控除対象配偶者に該当しないので、この用紙に妻(配偶者)の情報は書きません。

自分の情報を赤枠内、16歳以上の扶養親族(子供や親など)を青枠内、16歳未満の子供を緑枠内に記入します。

※扶養親族がいない方は、自分の情報を赤枠内に記入するだけでOKです。

【令和3年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書 記入例】
令和3年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書 3

妻や扶養親族の「所得の見積額」とは?

妻や扶養親族の「所得の見積額」については、こちらの記事にて詳しく計算方法をご紹介していますので合わせてご参照ください。

(妻や扶養親族が給与をもらっている場合)
年末調整:配偶者や扶養親族の「所得の見積額」の計算方法と書き方

(配偶者や扶養親族が年金と給与両方をもらっている場合)
「所得の見積額」の計算方法:親や配偶者が年金と給与両方もらってる場合

(配偶者や扶養親族が年金のみもらっている場合)
年末調整:親や配偶者が年金を受給している場合の所得の見積額を計算

扶養控除申告書を書き終えたら、次はこちらの記事を参考に基礎控除申告書を書きましょう。
↓  ↓  ↓
令和2年分 給与所得者の基礎控除申告書の書き方・記入例

独身の方の書き方・記入例

独身の方は、自分の情報を赤枠内、16歳以上の扶養親族(子供や親など)を青枠内、16歳未満の子供を緑枠内に記入します。

扶養親族がいない方は、自分の情報を赤枠内に記入するだけでOKです。

【令和3年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書 記入例】
令和3年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書 3

扶養控除申告書を書き終えたら、次はこちらの記事を参考に基礎控除申告書を書きましょう。
↓  ↓  ↓
令和2年分 給与所得者の基礎控除申告書の書き方・記入例

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合計所得金額900万円(給与収入のみの場合で年収1095万円)超の方

※以下に該当する方で、給与年収が1110万円以内の方は合計所得金額が900万円以内に収まるため、合計所得金額900万円以内の書き方・記入例をご参照ください。(令和2年の税制改正:所得金額調整控除の影響です。)

①ご自身が特別障害者に該当する方
②23歳未満の扶養親族がいる方
③扶養親族、同一生計配偶者が特別障害者に該当する方

※既婚者も独身者も書き方は同じです。

合計所得金額が900万円を超えている方は、妻の収入が0円であっても源泉控除対象配偶者に該当しないため、この用紙には妻の情報は記載しません。

自分の情報を赤枠内、16歳以上の扶養親族(子供や親など)を青枠内、16歳未満の子供を緑枠内に記入します。

※扶養親族がいない方は、自分の情報を赤枠内に記入するだけでOKです。

【令和3年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書 記入例】
令和3年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書 3

妻や扶養親族の「所得の見積額」とは?

妻や扶養親族の「所得の見積額」については、こちらの記事にて詳しく計算方法をご紹介していますので合わせてご参照ください。

(妻や扶養親族が給与をもらっている場合)
年末調整:配偶者や扶養親族の「所得の見積額」の計算方法と書き方

(配偶者や扶養親族が年金と給与両方をもらっている場合)
「所得の見積額」の計算方法:親や配偶者が年金と給与両方もらってる場合

(配偶者や扶養親族が年金のみもらっている場合)
年末調整:親や配偶者が年金を受給している場合の所得の見積額を計算

扶養控除申告書を書き終えたら、次はこちらの記事を参考に基礎控除申告書を書きましょう。
↓  ↓  ↓
令和2年分 給与所得者の基礎控除申告書の書き方・記入例

おわりに

お疲れ様でした。以上が、「令和3年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」の書き方と記入例となります。

年末調整の書き方でお困りの方は、ケース別に年末調整記入例をまとめた、こちらの記事も是非参考にしてみてください。

【参考記事】
2020(令和2年)年末調整書類の書き方・記入例ケース別まとめ!

それでは今日も最後までお読みいただきありがとうございました。この記事が少しでもあなたのお役に立てると幸いです。

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「所得の見積額」の計算方法:親や配偶者が年金と給与両方もらってる場合 https://yakunitatta.info/kyuuyo-nenkin-42479.html Sun, 29 Sep 2019 13:31:32 +0000 https://yakunitatta.info/?p=42479 この記事では、親や配偶者が年金と給与の両方をもらっている場合の「所得の見積額」の計算方法をご紹介させていただきます。年金をもらいながらパート・アルバイト勤務などをされている親や配偶者がいらっしゃる方は、是非参考にしてみて下さい。

※当記事では公的年金についてご説明させていただいております。私的年金(個人年金など)については計算方法が異なるのでご注意ください。また、遺族年金や障害年金は非課税所得扱いなので年末調整で申告する必要はありません

公的年金:国や企業がかかわっている国民年金・厚生年金・企業年金など
私的年金:民間の保険会社と契約している個人年金など

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「所得の見積額」計算方法 ※令和2年の税制改正対応!

令和2年の税制改正で、「年金と給与両方もらってる場合の所得計算」は所得金額調整控除の計算が必要となりました。

全体の流れとしては以下のとおりです。

「給与所得の見積額」を計算
 ↓ 
「年金所得の見積額」を計算
 ↓ 
「所得金額調整控除額」を計算
 ↓ 
最終的な「所得の見積額」を計算

では、1つずつ手順を追って計算していきましょう。

「給与所得の見積額」を計算

「所得と収入の違い」や「見積額の意味」がよくわからない!という方は、こちらの記事を合わせてご参照ください。

年末調整:配偶者や扶養親族の「所得の見積額」の計算方法と書き方

ここでは給与収入が80万円の場合を例に解説していきます。給与収入を次の表に当てはめて下さい。

給与所得
国税庁:令和2年分 給与所得者の基礎控除申告書 兼 給与所得者の配偶者控除等申告書 兼 所得金額調整控除申告書の裏面より引用。

上記表の上から2番目(551000円以上~1618999円以下)に該当するので、8000000円-550000=250000円。

となり、給与所得(見積額)は25万円となります。

※令和2年の改正で給与収入が850万円以上だと別途所得調整が必要なケースもありますが、年収850万円未満であれば必要ありません。

続いて、「年金所得の見積額」を計算してみましょう。

「年金所得の見積額」を計算

公的年金の場合は、年間での受給額があらかじめ決まっているので、「見積額」という言葉にあまり意味はありません。「所得の見積額」=「所得」という認識でOKです。また、公的年金収入による所得は、「公的年金等に係る雑所得」と呼ばれています。

公的年金収入による所得(公的年金等に係る雑所得)は、次の計算式で計算します。

公的年金等控除
国税庁ホームページより引用
※上記の計算式は合計所得金額が1000万円以下の方が対象です。1000万円を超える方は、こちらから該当する計算式を使って計算してください。⇒国税庁ホームページ

例えば、65歳未満で年金収入が90万円の場合、「65歳未満」の一番上(600,001円から1,299,999円まで)に該当するので、

90万円×100%-600,000円
90万円-60万円=30万円

よって年金所得の見積額は、30万円となります。

例としてもう一つ見てみましょう。(例)65歳以上で年金収入が350万円の場合。

「65歳以上」の上から2つ目(3,300,000円から4,099,999円まで)に該当するので、

350万円×75%-275000円
2,625,000円-275,000円
=2,350,000円(235万円)

年金所得の見積額は、235万円となります。

所得金額調整控除額を計算

次に「所得金額調整控除額」を計算します。

ちなみにこの「所得金額調整控除」とは、令和2年から新設された控除で、次の3つ全部に該当する人が対象となります。※1つでも該当しないと対象となりません。その場合は、「給与所得の見積額」と「年金所得の見積額」を足した金額が「所得の見積額」となります。

【所得金額調整控除の対象者】

①給与収入が55万円を超えている。

②年金収入が65歳未満の方で60万円、65歳以上の方で110万円を超えている。

③「給与所得の見積額+年金所得の見積額」が10万円を超えている。

上記3つ全部に該当する方は、次の計算式で「所得金額調整控除額」を計算してください。

【所得金額調整控除額の計算式】

「所得金額控除額」
=「給与所得の見積額(上限10万円)」+「年金所得の見積額(上限10万円)」-10万円

今回計算したケースを例に具体的にみてみましょう。

(例)給与所得の見積額25万、年金所得の見積額30万の場合

給与所得の見積額は25万円だが、上限が10万円なので10万円。年金所得の見積額は30万円だが、上限が10万円なので10万円。として計算します。

所得金額控除額
=10万円+10万円-10万円
=10万円

よって、「所得金額控除額」は10万円となります。

「所得の見積額」を計算

最後に、「所得の見積額」を計算します。計算式は次のとおりです。

「所得の見積額」
=「給与所得の見積額-所得金額控除額」+「年金所得の見積額」

(例)給与収入80万、年金収入90万の父(64歳)の場合。

「所得の見積額」
=「25万円(給与所得の見積額)-10万(所得金額控除額)」+「30万(年金所得の見積額)」
25万円-10万円+30万円
=45万円

よって、「所得の見積額」は45万円となります。

おわりに

お疲れ様でした。以上が親や配偶者が年金と給与の両方をもらっている場合の「所得の見積額」の計算方法となります。令和2年分の計算が若干面倒ですが、ゆっくり丁寧に計算すればそれほど難しくないので頑張ってください!

それでは今日も最後までお読みいただきありがとうございました。この記事が少しでもあなたのお役に立てたら幸いです。

年末調整の書き方でお困りの方は、ケース別に年末調整記入例をまとめた、こちらの記事も是非参考にしてみてください。

【参考記事】
2020(令和2年)年末調整書類の書き方・記入例ケース別まとめ!

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令和元年(2019年)年末調整の変更点・注意点まとめ https://yakunitatta.info/rewa2nen-matome-42314.html Tue, 24 Sep 2019 13:42:46 +0000 https://yakunitatta.info/?p=42314 この記事では、今年(令和元年)の年末調整における変更点・注意点をまとめました。年末調整書類を書く前に、一通り目を通していただくとスムーズに書けると思うので是非一読ください。

今年の年末調整は基本以下の4枚ですが、去年との変更点があるのは一番下の「令和2年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」のみです。※上から3枚については大きな変更点はありません。

  • 平成31年(2019年)分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書
  • 令和元年分 給与所得者の配偶者控除等申告書
  • 令和元年分 給与所得者の保険料控除申告書
  • 令和2年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書

※2年目以降の住宅ローン控除を申請する方は、「住宅借入金等特別控除申告書」も必要です。

つまり、令和2年に大きな税制改正があるため、令和2年分だけは税制改正を踏まえた書き方をしないといけない!ということになります。

では、変更内容と年末調整への影響を詳しく確認していきましょう。

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令和2年分扶養控除等申告書の変更点まとめ

今年の年末調整に影響を与える令和2年の改正は、次の4つです。あなたに関係あるかどうか?も含めご確認ください。

給与所得控除額の一律10万円引き下げ
⇒配偶者、扶養親族のいる人に関係あり

公的年金等控除額の一律10万円引き下げ
⇒公的年金をもらっている人を扶養している人に関係あり

所得金額調整控除の新設
⇒①給与年収850万以上の人のみ関係あり
⇒②給与と公的年金の両方をもらっている人、給与と公的年金の両方をもらっている人を扶養している人に関係あり

「単身児童扶養者」欄の追加
⇒未婚のひとり親の人に関係あり

特に1つ目の「給与所得控除額の一律10万円引き下げ」は、配偶者、扶養親族のいる人全員に関係する改正なので要注意です。

では、1つ1つ詳しくみていくので、自分に関係ある項目をチェックしてくださいね。

給与所得控除額の一律10万円引き下げ

「給与所得控除額の一律10万円引き下げ」は次の2つに影響します。

  • あなた(申告者本人)の合計所得金額
  • 配偶者や扶養親族の「所得の見積額」

あなた(申告者本人)の合計所得金額

「令和2年分」の扶養控除等申告書には、あなたの合計所得金額を記入する箇所はありませんが、「配偶者が源泉控除対象配偶者に該当するかどうか?」をあなたの合計所得金額で判断します。※よって独身の方は気にしなくて大丈夫です。
↓  ↓  ↓
令和2年 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書

■あなたの合計所得金額が900万円以下の場合
⇒ 配偶者が源泉控除対象配偶者に該当する可能性がある。
⇒ 該当したら、「令和2年分の扶養控除等申告書」に配偶者の情報を記載。

■あなたの合計所得金額が900万円を超える場合 
⇒ 配偶者が源泉控除対象配偶者に該当しない。
⇒ 「令和2年分の扶養控除等申告書」に配偶者の情報は書かない。

なので本来は、令和2年分のあなたの合計所得金額の計算方法を掲載すべきなのですが、令和2年の改正には「所得金額調整控除」も含まれ計算方法が若干ややこしいので、私の方で合計所得金額を給与年収に計算しなおして「令和2年分 扶養控除等申告書」の書き方・記入例を作成しました。

今年の年末調整に関しては、こちらの記事で対応できるので参考にされてください。合計所得金額でなく、年収ベースで書き方・記入例をご紹介していますのでわかりやすいと思います!
↓  ↓  ↓
「令和2年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」の書き方と記入例
※給与収入のみの方が対象です。給与以外の収入がある場合は、別途所得計算が必要になりますのでご注意ください。

配偶者や扶養親族の「所得の見積額」

今回の改正を受けて、各種所得控除を受けるための配偶者や扶養親族の所得条件が次のとおり変更になりました。

所得要件
国税庁:令和元年分 年末調整のしかたより引用

で、年末調整書類を書くにあたって問題になるのは、配偶者や扶養親族の「所得の見積額」の計算方法です。
↓  ↓  ↓
令和2年 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書2

そこで、こちらの記事に令和2年の改正点も踏まえ「所得の見積額」の計算方法をまとめました。「見積額」ってどういう意味?所得の計算方法がいまいちよくわからない。という方は是非参考にしてみて下さい。

(配偶者や扶養親族が給与をもらっている場合)
年末調整:配偶者や扶養親族の「所得の見積額」の計算方法と書き方

(配偶者や扶養親族が年金と給与両方をもらっている場合)
「所得の見積額」の計算方法:親や配偶者が年金と給与両方もらってる場合

(配偶者や扶養親族が年金だけもらっている場合)
年末調整:親や配偶者が年金を受給している場合の所得の見積額を計算

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公的年金等控除額の一律10万円引き下げ

これは、公的年金をもらっている人を扶養している人に関係します。

公的年金をもらっている人を扶養している人は、その扶養親族の「所得の見積額」を令和2年分の扶養控除等申告書に記載する必要があります。公的年金をもらっている人の「所得の見積額」の計算方法については、こちらの記事に詳しくまとめましたので参考にされてください。

(配偶者や扶養親族が年金と給与両方をもらっている場合)
「所得の見積額」の計算方法:親や配偶者が年金と給与両方もらってる場合

(配偶者や扶養親族が年金だけもらっている場合)
年末調整:親や配偶者が年金を受給している場合の所得の見積額を計算

所得金額調整控除の新設

「所得金額調整控除」というものが令和2年から新設され、具体的には次の2つのケースに該当する方に関係します。

  • 給与年収850万円以上の人
  • 年金と給与の両方をもらっている人

給与年収850万円以上の人

給与年収850万以上で、次の3つのどれかに該当する方が対象です。

  • ご自身が特別障害者に該当する方
  • 23歳未満の扶養親族がいる方
  • 扶養親族、同一生計配偶者が特別障害者に該当する方

上記に該当する方は、次の金額を給与所得から控除できます。

所得金額調整控除額
(給与等の収入金額-850万円)×10%(15万円が上限)

例えば、年収950万円の方の場合、
(950万円-850万円)×10%
=10万円

所得金額調整控除額は10万円となり、給与所得から10万円引ける!ということですね。ちなみに15万円が上限ですので、例えば年収が1200万円の方でも、給与所得から15万円しか引けないのでご注意ください。

ただし!実際には所得金額調整控除も踏まえた合計所得金額の計算が必要です。そこで、私の方で合計所得金額を給与年収に計算しなおして「令和2年分 扶養控除等申告書」の書き方・記入例を作成しました。合計所得金額でなく、年収ベースで書き方・記入例をご紹介していますのでわかりやすいと思います!
↓  ↓  ↓
「令和2年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」の書き方と記入例
※給与収入のみの方が対象です。給与以外の収入がある場合は、別途所得計算が必要になりますのでご注意ください。

年金と給与の両方をもらっている人

これは、

  • 年金と給与の両方をもらっている人
  • 年金と給与の両方をもらっている人を扶養している人

に関係します。

要は、年金と給与の両方貰っている人の所得の計算方法が変わるわけですが、このケースに該当する方は結構多いと思うので別記事にて詳しくまとめました。次の記事をご参照ください。

「所得の見積額」の計算方法:親や配偶者が年金と給与両方もらってる場合
※扶養親族や配偶者の「所得の見積額」の計算方法を紹介していますが、自分の合計所得金額の計算にも使えます!

「単身児童扶養者」欄の追加

令和2年 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書3

令和2年から「単身児童扶養者」の住民税非課税要件の改正に伴い、年末調整書類(扶養控除等申告書)にも「単身児童扶養者」欄が追加されました。

「単身児童扶養者」とは、未婚のひとり親のことで該当要件は次のとおりです。

単身児童扶養者
日本年金機構ホームページより引用

今まで、離婚・死別したひとり親の方は住民税非課税対象でしたが、新たに「未婚のひとり親・配偶者の生死の明らかでない方」も住民税非課税対象に加わりました。

「単身児童扶養者」に該当し合計所得金額135万円以下の方は、住民税が0円になるので、忘れずに上記画像赤枠内に記載しましょう。

おわりに

お疲れ様でした、以上が今年(令和元年)の年末調整における変更点と注意点まとめとなります。具体的な書き方・記入例はこちらの記事にケース別にてまとめてありますので是非ご活用ください。

2019(令和元年)年末調整書類の書き方・記入例ケース別まとめ!

それでは、今日も最後までお読みいただきありがとうございました。この記事が少しでもあなたのお役に立てると幸いです。

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「令和2年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」の書き方と記入例 https://yakunitatta.info/reiwa2-nematuchousei-41875.html Tue, 03 Sep 2019 12:19:24 +0000 https://yakunitatta.info/?p=41875 令和2年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」書き方を記入例を交えご紹介いたします。令和2年から大きな税制改正(基礎控除額の引き上げ、給与所得控除額の引き下げなど)が行われます。今回の改正は確かに少しややこしいですが、年末調整書類を書くにあたってはそれほど難しくはありません。当記事では、年収別の書き方・記入例を徹底解説しておりますので、目次からあなたの該当する年収欄をご確認いただき是非ご活用ください。]]> 令和2年 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書

そこでこの記事では、「令和2年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」の書き方・記入例をご紹介させていただきます。あなたの合計所得金額によって書き方が異なるので、次の2つに分けて記入例を作成しました。目次よりご自身の合計所得金額に該当する項目をご参照ください。

  • 合計所得金額900万円以内の方(給与収入だけの方は年収1095万円以内の方)
  • 合計所得金額900万円を超える方(給与収入だけの方は年収1095万円を超える方)
【マイナンバー記載の必要性について】

マイナンバーを会社に提出済で、既に会社があなたや、あなたの配偶者や扶養親族のマイナンバーを把握している場合は、年末調整書類にマイナンバーを記載する必要ありません。ただ、会社それぞれのやり方があると思うので、経理担当の方に確認してみて下さい。当記事では、マイナンバーを記載する前提でご説明させていただいております。

※当記事は給与収入のみの方を対象に書かせていただいております。給与以外の収入がある場合は、別途所得計算が必要になりますのでご注意ください。

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合計所得金額900万円(給与収入のみの場合で年収1095万円)以内の方

 

合計所得金額900万円以内の方は、妻(配偶者)の収入により、この用紙に妻の情報を記載するか、記載しないかが決まります。

妻(配偶者)の給与収入が

  • 年間150万円(所得だと95万円)以内 
    ⇒ 妻がの情報を記載する。(源泉控除対象配偶者に該当するため)
  • 年間150万円(所得だと95万円)超  
    ⇒ 妻の情報は記載しない。(源泉控除対象配偶者に該当しないため)
  • 独身の方  
    ⇒ 妻の情報は記載しない。

妻(配偶者)の給与収入が年間150万円(所得だと95万円)以内の書き方・記入例

妻(配偶者)の給与収入が年間150万円(所得だと95万円)以内の場合は、源泉控除対象配偶者に該当するので、この用紙に妻(配偶者)の情報を記載します。

自分の情報を赤枠内、妻の情報をピンク枠内、16歳以上の扶養親族(子供や親など)を青枠内、16歳未満の子供を緑枠内に記入します。

※扶養親族がいない場合は、自分の情報(赤枠内)と妻の情報(ピンク枠内)だけでOKです。

【令和2年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書 記入例】
令和2年 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書  ケース1

妻や扶養親族の「所得の見積額」

妻や扶養親族の「所得の見積額」については、こちらの記事にて詳しく計算方法をご紹介していますので合わせてご参照ください。

(妻や扶養親族が給与をもらっている場合)
年末調整:配偶者や扶養親族の「所得の見積額」の計算方法と書き方

(配偶者や扶養親族が年金と給与両方をもらっている場合)
「所得の見積額」の計算方法:親や配偶者が年金と給与両方もらってる場合

(配偶者や扶養親族が年金のみもらっている場合)
年末調整:親や配偶者が年金を受給している場合の所得の見積額を計算

扶養控除申告書を書き終えたら、次はこちらの記事を参考に基礎控除申告書を書きましょう。
↓  ↓  ↓
令和2年分 給与所得者の基礎控除申告書の書き方・記入例

妻(配偶者)の給与収入が年間150万円(所得だと95万円)超の書き方・記入例

妻(配偶者)の給与収入が年間150万円(所得だと95万円)を超えている場合は、源泉控除対象配偶者に該当しないので、この用紙に妻(配偶者)の情報は書きません。

自分の情報を赤枠内、16歳以上の扶養親族(子供や親など)を青枠内、16歳未満の子供を緑枠内に記入します。

※扶養親族がいない方は、自分の情報を赤枠内に記入するだけでOKです。

【令和2年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書 記入例】
令和2年 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書  ケース2

妻や扶養親族の「所得の見積額」

妻や扶養親族の「所得の見積額」については、こちらの記事にて詳しく計算方法をご紹介していますので合わせてご参照ください。

(妻や扶養親族が給与をもらっている場合)
年末調整:配偶者や扶養親族の「所得の見積額」の計算方法と書き方

(配偶者や扶養親族が年金と給与両方をもらっている場合)
「所得の見積額」の計算方法:親や配偶者が年金と給与両方もらってる場合

(配偶者や扶養親族が年金のみもらっている場合)
年末調整:親や配偶者が年金を受給している場合の所得の見積額を計算

扶養控除申告書を書き終えたら、次はこちらの記事を参考に基礎控除申告書を書きましょう。
↓  ↓  ↓
令和2年分 給与所得者の基礎控除申告書の書き方・記入例

独身の方の書き方・記入例

独身の方は、自分の情報を赤枠内、16歳以上の扶養親族(子供や親など)を青枠内、16歳未満の子供を緑枠内に記入します。

扶養親族がいない方は、自分の情報を赤枠内に記入するだけでOKです。

【令和2年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書 記入例】
令和2年 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書  ケース3

扶養控除申告書を書き終えたら、次はこちらの記事を参考に基礎控除申告書を書きましょう。
↓  ↓  ↓
令和2年分 給与所得者の基礎控除申告書の書き方・記入例

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合計所得金額900万円(給与収入のみの場合で年収1095万円)超の方

※以下に該当する方で、給与年収が1110万円以内の方は合計所得金額が900万円以内に収まるため、合計所得金額900万円以内の書き方・記入例をご参照ください。(令和2年の税制改正:所得金額調整控除の影響です。)

①ご自身が特別障害者に該当する方
②23歳未満の扶養親族がいる方
③扶養親族、同一生計配偶者が特別障害者に該当する方

※既婚者も独身者も書き方は同じです。

合計所得金額が900万円を超えている方は、妻の収入が0円であっても源泉控除対象配偶者に該当しないため、この用紙には妻の情報は記載しません。

自分の情報を赤枠内、16歳以上の扶養親族(子供や親など)を青枠内、16歳未満の子供を緑枠内に記入します。

※扶養親族がいない方は、自分の情報を赤枠内に記入するだけでOKです。

【令和2年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書 記入例】
令和2年 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書  ケース2

妻や扶養親族の「所得の見積額」

妻や扶養親族の「所得の見積額」については、こちらの記事にて詳しく計算方法をご紹介していますので合わせてご参照ください。

(妻や扶養親族が給与をもらっている場合)
年末調整:配偶者や扶養親族の「所得の見積額」の計算方法と書き方

(配偶者や扶養親族が年金と給与両方をもらっている場合)
「所得の見積額」の計算方法:親や配偶者が年金と給与両方もらってる場合

(配偶者や扶養親族が年金のみもらっている場合)
年末調整:親や配偶者が年金を受給している場合の所得の見積額を計算

扶養控除申告書を書き終えたら、次はこちらの記事を参考に基礎控除申告書を書きましょう。
↓  ↓  ↓
令和2年分 給与所得者の基礎控除申告書の書き方・記入例

おわりに

お疲れ様でした。以上が、「令和2年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」の書き方と記入例となります。

年末調整の書き方でお困りの方は、ケース別に年末調整記入例をまとめた、こちらの記事も是非参考にしてみてください。

【参考記事】
2020(令和2年)年末調整書類の書き方・記入例ケース別まとめ!

それでは今日も最後までお読みいただきありがとうございました。この記事が少しでもあなたのお役に立てると幸いです。

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離職票を紛失!再発行の手順や必要書類を確認。最短で再発行するには? https://yakunitatta.info/rishokuhyou-41774.html Sat, 10 Aug 2019 09:56:30 +0000 https://yakunitatta.info/?p=41774 この記事では、離職票を紛失してしまったときの対処法として、再発行の手順・必要書類についてまとめました。最短での再発行方法(即日も可能)をはじめ、いくつかの再発行方法をご紹介させていただきます。

また、申請に必要な「雇用保険被保険者離職票再交付申請書」の書き方も掲載しておりますので、是非ご活用ください。

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離職票ってこんな書類

離職票とは、雇用保険の失業給付(基本手当)を受給するときに必要で、退職後10日前後までに、退職した会社から渡されるものです。

ハローワーク利用案内より引用

上記のとおり離職票は、失業給付を申請するときに必要で、退職後10日前後で会社から送られてくる次のような書類です。※離職票は、離職票1と離職票2の2枚セットです。

【離職票-1サンプル】
離職票1
ハローワークインターネットサービスより引用

【離職票-2サンプル】
離職票2
ハローワークインターネットサービスより引用

離職票の再発行方法

勤めていた会社に再発行を頼む

勤めていた会社に依頼できる場合は、その会社に再発行を依頼しましょう。会社が電子申請を行っている場合は、データが残っているはずなので早いと思います。

ただし、退職時に離職票の発行を希望しなかった方は、そもそも離職票が発行されていない可能性もあります。その場合は、会社から離職証明書を送ってもらい自分でハローワークに持って行けば離職票が発行されます。※運転免許証と離職証明書を持って行ってください。※会社の住所を管轄するハローワークに行くと即日発行も可能なケース有。自分の住所を管轄するハローワークだと1週間くらい。

また、離職票の発行を希望したかどうか忘れてしまった方は、運転免許証を持ってハローワークに行きましょう。自分の現状がどうなっているのか調べてもらえますよ。

会社に頼みにくいという方は、次に紹介するハローワークでも再発行が可能です。

最短で再発行する方法(即日再発行も可能なケースあり)

最短で再発行してもらうには、勤めていた会社の住所を管轄するハーローワークに出向きましょう。混んでなければ即日再発行も可能です。

全国のハローワーク所在案内

但し、本社一括で雇用保険の手続きを行っている会社は、本社の住所を管轄するハローワークに行かないといけません。このあたりは会社によって違うので勤めていた会社の総務部に確認してみて下さい。

【必要書類】
必要書類は次の3点ですが、「雇用保険被保険者離職票再交付申請書」はハローワークに置いてあるので、運転免許証など本人確認書類と印鑑を持って行っていけばOKです。

  • 運転免許証
  • 印鑑
  • 雇用保険被保険者離職票再交付申請書 ※ハローワークにあります。

最寄りのハローワークだと約1週間くらいで再発行

最寄りのハローワークでも再発行は可能です。ただ、手続き上、最寄りのハローワークから会社の管轄ハローワークに再発行依頼をかけるのでどうしても時間がかかってしまいます。

再発行の期間は、ハローワークの混み具合にもよりますが、1週間は見ておいた方がいいと思います。

【必要書類】
必要書類は次の3点ですが、「雇用保険被保険者離職票再交付申請書」はハローワークに置いてあるので、運転免許証など本人確認書類と印鑑を持って行っていけばOKです。

  • 運転免許証
  • 印鑑
  • 雇用保険被保険者離職票再交付申請書 ※ハローワークにあります。
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郵送での再発行

ハローワークに電話確認したところ、離職票の再発行は原則窓口対応とのことですが、県外のハローワークに対して再発行申請を行う場合は郵送でも可能との回答でした。(同一都道府県内のハローワークに申請する場合には、原則郵送での再発行申請は出来ません。)なので、会社の住所を管轄するハローワークが県外という場合は郵送でも申請出来ます。

但し、再発行まで1か月近くかかるケースもあるようなので、急ぎの場合はハローワークに出向いてしまった方がいいでしょう。

もし郵送で再発行申請をする場合は、こちらから「雇用保険被保険者離職票再交付申請書」をダウンロードして使ってください。
雇用保険被保険者離職票再交付申請書

【必要書類】

  • 身分証明書のコピー(運転免許証・住民票など)
  • 雇用保険被保険者離職票再交付申請書
  •  ※書き方は次章を参照ください。

雇用保険被保険者離職票再交付申請書の書き方

次に離職票の再発行に必要な「雇用保険被保険者離職票再交付申請書」の書き方をご紹介させていただきます。

離職票再発行申請書2

【離職者】
自分の氏名・住所・性別・生年月日・郵便番号を記入します。

【離職前事業所】
会社の名称・住所・電話番号・郵便番号を記入します。

【取得年月日】
分かれば記入しましょう。わからなければ未記入でOKです。

【離職年月日】
会社を辞めた日を記入します。

【被保険者番号】
被保険者番号は、雇用保険被保険者に記載されています。雇用保険被保険者証を失くしてしまった場合は、こちらの記事も合わせてご参照ください。

雇用保険被保険者証を紛失→ハローワークで即日5分で再発行してくれた話

【離職票交付年月日】
分かれば記入しましょう。わからなければ未記入でOKです。

【離職票交付番号】
分かれば記入しましょう。わからなければ未記入でOKです。

【離職票の滅失又は損傷の理由】
再発行の理由を記入します。ここは「紛失」でOKです。

【交付を希望するもの】
離職票-1、離職票-2両方にチェック。

【申請者氏名欄】
記入日、氏名を記入し、捺印します。

離職前の会社名と被保険者番号さえわかれば、ハローワーク側で調べてくれるので、わからないところは未記入でも大丈夫です。また、自分の連絡先を書く欄がないので、付箋等で「不明点がある場合はこちらまで連絡をください。(携帯番号を記載)」などと書いておくといいと思いますよ。

おわりに

最後に、離職票の再発行は特に有効期限はありませんが、失業給付は原則離職の翌日から1年間と期限が決められています。離職票が必要な場合は早めに再発行の手続きをとりましょう。

それでは今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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