この記事では、高額療養費制度:2つのパターンの申請方法と必要書類をご紹介させていただきます。
- 後から申請するパターン
- 先に申請しておくパターン
また、「先に申請しておくパターン」に必要となる限度額適用認定証を即日発行していただいたエピソードも書かせていただきましたので、高額療養費の申請をされる方は良かったら参考にしてみて下さい。
高額療養費制度の申請
冒頭にも書かせていただいたとおり、高額療養費制度の申請方法は「後から申請するパターン」・「先に申請しておくパターン」の2つがあります。
「後から申請するパターン」は、病院の清算時に、いったん全額支払ったあと、申請することで約3ヵ月後くらいに、高額療養費が支給されます。一方、「先に申請しておくパターン」は、病院の清算時に、既に高額療養費が差し引かれた金額を支払うので、窓口負担を自己負担限度額におさえることができます。
支給される金額は同じですが、事前に用意しなくてはいけない金額が全然違ってくるので、この記事をお読みいただいた方には「先に申請するパターン」をお勧めします!
ただ、当記事をご覧頂いている方の中には、「既に病院での清算が終わり今から高額療養費を申請する。」という方もいらっしゃると思うので、両パターンの申請方法をご紹介させていただきます。
高額療養費を後から申請!申請方法と必要書類
私の住んでいる市区町村では市役所:国民健康保険課から自発的に高額療養費支給申請書を送ってくれます。なので申請を忘れていても大丈夫なのですが、送られてくるのは退院してから約2ヵ月後くらいです。※お金が支給されるのは3ヵ月後くらいになります。
※全ての市区町村が自発的に送ってくれるという確認は取れていないので、ご心配な方は、お住まいの市区町村にご確認ください。また会社の社会保険に加入している方も、お勤めの会社にご確認ください。
役所側でわかっている項目(自己負担限度額・請求金額など)は既に記入されているので、その他必要事項の記入・押印をして、役所に持っていく、あるいは郵送します。
注意点としては、「マイナンバーの記載が必要」ということと、「振込み先口座が世帯主の名義でなくてはいけない」という2点くらいです。書き方がわからない場合は、次の必要書類をもって役所にいけば丁寧に教えてもらえますのでご安心を^^
【手続に必要な書類】
- 高額療養費支給申請書
- 世帯主名義の振込先口座を確認できるもの(通帳など)
- はんこ
- 国民健康保険証
- 医療費の領収書原本
- マイナンバーがわかるもの(通知カード等)
- 本人確認書類
先に申請しておくパターン。限度額適用認定証を即日交付してもらった話
続いて、「先に申請しておくパターン」の申請方法と必要書類の確認ですが、手続としては非常に簡単で、入院・外来の受付時に限度額適用認定証を提出するだけです。
なのでここでは、先日私が父の限度額適用認定証を即日発行してもらったエピソードを元に、限度額適用認定証の申請方法をご紹介させていただきます。スピーディーに発行してもらえるので、時間がない!という方是非申請してみてください^^
【限度額適用認定証の申請先】
国民健康保険に加入されている方は、お住まいの市区町村役場:国民健康保険課。会社の社会保険に加入されている方は、最寄の全国健康保険協会都道府県支部で申請します。※お勤めの会社によっては会社で手続きを行う場合もありますので、ご確認ください。
直接出向く場合は、保険証を持っていきましょう。お急ぎでない場合は、郵送での申請も可能です。
また、自分の自己負担限度額については、申請先が昨年の所得を把握しているので、わからなくても問題ありません。発行された限度額適用認定証の適用区分欄に掲載されていますので、発行後にご確認ください。
【限度額適用認定証の申請方法】
限度額適用認定申請書を提出します。国民健康保険に加入されている方は、役場の国民健康保険課に置いてあります。会社の社会保険に加入されている方はこちらからダウンロードして使ってください。※全国健康保険協会ホームページから引用
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■限度額適用認定申請書
■限度額適用認定申請書(記入例)
代理人が申請する場合は?
私は父の代理人として、役所の国民健康保険課にいったのですが、同世帯でない代理人申請の場合は「委任状」と「申請者本人の印鑑」が必要でした。同世帯の方であれば必要ないとのことですが、市区町村によって若干違いがあるかもしれないので、ご自身でも確認してみてください。
■限度額適用認定証:入院・外来の窓口負担額はいくら?計算例で確認
終わりに
入院や手術費用は、検査や手術が終わってからでないとわからないため、正確な金額は退院時にしかわかりません。後で戻ってくると言っても、その時いくら必要なのか?わからないというのは、とても不安なことです。
その点、限度額適用認定証を事前に用意し、高額療養費制度を「先に申請」しておけば、退院時に支払う上限金額がわかります。入院・手術代がどんなに高額になっても、お金の心配をしなくて済むので、是非入院前に限度額適用認定証を申請してみてください!
■医療費控除:確定申告書の書き方と記入例(第一第二表・医療費の明細書)
それでは今日も最後までお読みいただきありがとうございました。この記事が少しでもあなたのお役に立てたら幸いです。