今回は、パスポートを申請するときの必要書類「一般旅券発給申請書(10年用)」の書き方を記入例付きでまとめてみました。
家族など代理人に申請を依頼する方は、自宅やオフィスなどで申請書を記入することになると思いますので、一般旅券発給申請書(10年用)の書き方について調べている方がいたら、参考にしてみてください。
※今回は、20歳以上の方が申請できる一般旅券発給申請書(10年用)の書き方について解説しています。
一般旅券発給申請書(10年用)の書き方
一般旅券発給申請書は、表と裏に記入する欄がありますが、まずは表面の書き方から確認していきましょう。
表面の書き方と記入例
A欄の書き方
Aの枠を①~⑤に分けて順番に書き方を解説していきます。
①氏名
申請者の氏名をカタカナ、漢字、ヘボン式ローマ字でそれぞれ記入してください。
濁点、半濁点は同じ枠内に収まるように記入します。例えば「ジ」の場合は、「シ」「゙」ではなく、「ジ」となるように記入してください。
また、記入を間違えてしまったときは、二重線を引いて、空いてる枠が残っていれば枠内に、枠がいっぱいのときは、空いてるスペースに記入するようにしてください。このとき訂正印は不要です。
②性別・生年月日
記入例のように枠をはみ出さないように、性別と生年月日を記入してください。
③本籍
本籍を都道府県名から記入します。このとき、都道府県名は必ず「都」「道」「府」「県」まで記入してください。
また、都道府県名だけでなく、番地まで(戸籍に記載されているとおりに)記入するのを忘れないようにしてください。
④旅券番号と年齢
続いて、今回初めてパスポートを申請する方は「ない」にチェックを入れ、旧姓を含め一度でも申請したことがある方は「ある」にチェックを記入してください。
「ある」にチェックを入れた方は、最後に発行したパスポートの旅券番号と発行年月日を西暦で記入してください。旅券番号と発行年月日が分からない場合は、記入ナシでOKです。
最後に発給を受けた旅券に記載の姓
旧姓も含めて、最後に発給を受けたパスポートに記載した姓を、ローマ字、左詰めで記入してください。
申請書を提出する日の年齢も忘れず記入するようにしてください。
⑤所持人自署
所持人自署は、必ず申請者本人が記入することになっています。署名は、漢字・ひらがな・ローマ字で記入することができますが、ここに記入した署名は、そのままパスポートに転写されるので丁寧に書いてくださいね。
身体の障害などで本人の署名が困難な場合は、親権者・後見人・配偶者・渡航に同行する付添人が代理で署名することができます。
枠からはみ出したり、上からなぞったりした場合は新しい申請書に書き直すことになりますので、書き間違えには注意してくださいね。
続いて、表面のB欄の書き方を見ていきましょう。
B欄の書き方
<現住所>
ここには、住民票に記載されている住所と同じ住所と連絡先電話番号を記入してください。
<日本国内の緊急連絡先>
緊急連絡先は、実家の両親や兄弟、勤務先でもOKですが、渡航中に緊急の連絡がとれる方の連絡先を記入するようにしてください。
<刑罰等関係欄>
内容を確認してから該当するものにチェックを記入してください。
もし、刑罰等関係に該当しているか分からない場合は、申請する都道府県のパスポートセンターに電話で確認するようにしてください。
<外国籍の有無>
こちらも該当するもにチェックを記入してください。「はい」にチェックをした方は、その下の欄の記入も忘れないようにしてください。
これで表面の記入は終わりましたので、次に裏面の書き方を確認していきましょう。
裏面の書き方と記入例
A欄の書き方
①<出発予定日>と<主要渡航先での滞在期間>
パスポート申請時に海外へ行く予定のある方は、出発予定日を記入してください。パスポートの申請は海外に行く予定がなくても可能です。予定がない場合は空いているスペースに『未定』と記入すればOKです。
続いて、<主要渡航先での滞在期間>には、渡航先の滞在期間「3ヶ月未満」「3ヶ月以上」のどちらか該当するものにチェックを入れてください。
「3ヶ月以上」にチェックを入れた方は、日本公館に在留届を提出する必要がありますので、手続きを忘れないようにしてくださいね。
次の赤枠は「記入しない」でOKです。
また、「ヘボン式によらないローマ字表記及び別名表記を希望する場合のみ記入する」欄は、外国人と結婚している人や両親が外国人など、戸籍上の氏名が外国式の場合でパスポートの氏名をヘボン式ローマ字ではなく、外国式のつづりにしたいという方が記入する欄です。
ただし、ヘボン式ローマ字によらないローマ字表記を希望する場合は、事前にパスポートセンターなどで確認する必要がありますので、希望する場合は記入前に電話で確認するようにしてください。
②申請者署名
申請者署名には、申請者本人が戸籍上の名前(日本語)で署名をしてください。
身体の障害で署名ができない場合は、親権者・後見人・配偶者が代理で署名することもできます。
例えば、父が代理で署名する場合は、「父代筆 〇〇〇〇(申請者の氏名)」と記入してください。
「法定代理人署名」は、20歳未満の方が申請する場合に記入する欄になりますので、今回の10年用パスポートを申請する方は記入不要です。
それでは、次にB欄の書き方を確認していきましょう。
B欄の書き方
こちらの「申請書類等提出委任申出書」(B)欄は、パスポートの申請を代理人に依頼するときに記入する欄です。(例えば、夫が忙しくて妻が代わりに申請に行くときなど。)
本人が申請する場合は記入不要です。
それでは、①と②の書き方を解説していきます。
①<申請者記入>
こちらには、申請者本人が依頼する人の情報を記入します。例えば、夫が妻に申請を依頼する場合は、夫が妻の情報を記入してください。
②<引受人記入>
こちらは、代理人(依頼を受けた人)が記入する欄です。例えば、夫の申請を妻がする場合は、妻が自分で記入することになります。
終わりに
今回の一般旅券発給申請書(10年用)は、初めてパスポートを作る方も、今までにパスポートを作ったことがある方も同じ申請書を利用します。
この一般旅券申請書(10年用)は、ネットからダウンロードや郵送で取り寄せることができない書類なので、代理人に申請を依頼する方や事前に記入する方は、お住まいの都道府県パスポートセンターまたは市区町村の窓口まで取りに行くようにしてください。
平成30年10月から「一般旅券発給申請書」のダウンロードが可能になりました。
こちら「外務省パスポート申請書ダウンロード」で、所要項目を入力し、プリントアウトが可能です。
■パスポートの更新:切替手続きに必要なものと受取までの時間を確認
それでは、本日も最後までお読みいただきありがとうございました。