今日は玄米茶とカフェインについて調べてみました。
一般的に玄米茶はカフェインの含有率が他の飲み物に比べ低いとされており、
そのことから妊娠中の方や健康志向の方にとても好まれている飲み物です。
ただ一方でその話が一人歩きしてしまい、「全くカフェインが入っていない」「どれだけ飲んでも大丈夫」といった間違った認識をされている方も少なからずいるようです。
そこで、本当のところはどうなのか?
玄米茶に含まれるカフェインの含有率を調べ、他のお茶や飲み物と比較検討してみました。
そして、カフェインが妊婦・胎児に与える影響はどのようなことがあるのか?というところも踏まえ、妊娠中の方が玄米茶を飲む際の注意点についてもまとめましたので参考にしてみて下さい。
玄米茶のカフェイン含有率(含有量)について 他の飲み物との比較
まずは玄米茶のカフェイン含有率ですが、記事タイトルにも書いたとおり0.01%でした。
これは「ウィキペディア」を参照したデータで、含有量としては玄米茶100mlあたり10mgのカフェインを含んでいることになります。
やはり全くカフェインが入っていないというわけではないのですね。
では、他の飲み物とも比較してみましょう。
飲み物名(100mlあたり) | カフェイン含有量(mg) |
---|---|
コーヒー | 65 |
紅茶 | 30 |
緑茶 | 20 |
ウーロン茶 | 20 |
ほうじ茶 | 20 |
玄米茶 | 10 |
麦茶 | 0 |
上記の表の通り、玄米茶のカフェイン含有量は他の飲み物に比べてかなり少ないことが分かりました。
コーヒー・紅茶はまだしも、緑茶・ウーロン茶・ほうじ茶よりも少ないんですね^^
話が少しずれますが、注目すべきは麦茶。カフェインが全く入っていませんでした。
調べてみると、“麦茶”は、緑茶・ウーロン茶・ほうじ茶・玄米茶などと違い、茶葉(カフェイン成分を含む)から作っているのではなく、大麦の種子を煎じ作っているためカフェインが含まれていないということみたいです。※“麦茶”については、また近々記事を書いてみたいと思います。
では、話を元に戻して、やはり玄米茶は他の飲み物に比べ、カフェイン含有量が少ないというのは間違いないようです。
カフェインの妊婦・胎児に与える影響
次にカフェインが妊婦・胎児に与える影響について。
赤ちゃんへの影響
胎盤を通して胎児にもカフェインが送られ、排泄しきれずに体内に残ってしまう。
そしてこの体内に残ったカフェインが、胎児の中枢神経を覚醒・興奮させてしまい、
発育障害や死亡の原因となる。
また、カフェインは胎盤を流れる血液を減らしてしまうため、胎児が低酸素状態になってしまい、同じく発育障害や死亡の原因となる。
お母さんへの影響
もともと妊娠中に不足しがちな栄養素がカルシウム・鉄分。
不足を補うため、多めに摂取しようと心がけても、カフェインのもつ利尿作用により、カルシウム・鉄分が体内から排泄されてしまうため、必要な栄養素が体に吸収されにくくなってしまう。
出産後のカフェインの影響
出産後も、母乳から、赤ちゃんの体内にカフェインが入ってしまうため注意が必要です。
カフェインのもつ興奮作用により赤ちゃんが泣きやまない・イライラ落ち着かないといった興奮状態に陥ってしまう。
また、乳児突然死症候群の可能性が上がってしまうこともわかっています。
というように、いづれにしても
カフェインは出産時において、絶対に摂取を控えないといけないもの
という事がわかりました。
では、この現実を踏まえた上で
妊娠されている方が“玄米茶”を飲むときに気をつけるべき注意点について考えていきましょう。
玄米茶を飲む上で気をつけるべき注意点
気をつけないといけないのは1つだけ、摂取量です。
出産時におけるカフェインの影響は上記の通りですが、日常生活をする上でカフェインを絶対に摂取しないと考えるのはあまり現実的ではありません。カフェインはいろいろな食べ物・飲み物の中に含まれていますので、それを毎回チェックするのはとても大変ですし、逆に大きなストレスの原因となってしまいます。
大切なのは、全く摂取しないと頑なに考えるのではなく、
摂取量を影響が出ない範囲に抑えるということです。
その点玄米茶はもともとカフェインの含有率が他の飲み物に比べ低いため、摂取量を考えて飲む分には問題ありません。
では、その摂取量とは1日玄米茶何杯分くらいが目安なのでしょうか?
ヨーロッパでの研究データや、医師などの専門家の意見を参照すると
1日100mg以下の摂取量であれば安全で、母子共に影響が出にくいようです。
玄米茶で換算すると、コップ1杯150mgとして1日5~6杯くらいが目安ということになります。
それ以上飲んでしまうと、カフェインの摂取量が100mgを超えてしまう恐れがありますので、くれぐれも飲みすぎにはご注意下さい。
玄米茶は1日5杯くらいまでであれば、妊娠中の方が飲んでも影響なし!
但しそれ以上はNG!!
終わりに
いかがでしたでしょうか?
今回調べてみて、出産時におけるカフェインの影響力には、改めて驚かされました。あまり良くないと聞いたことはありましたが、ここまでとは知りませんでしたので、私自身とてもいい勉強になりました。
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「手当の申請」「保険料の免除」など出産・育児に関する手続きをリストアップしていますので、良かったらこちらの記事も参考にしてみてください^^
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それでは今日も最後までお読みいただきありがとうございました。この記事が少しでもあなたのお役に立てたら幸いです。