個人型確定拠出年金制度を利用してインデックス投資を行う際、長期運用という性質上、証券会社や銀行の「口座管理手数料」・商品の「信託報酬」、この2つを出来るだけ安く抑える必要があります。せっかく運用がうまくいっても、手数料のせいで元本割れ…(汗)冗談みたいな話ですが、十分ありえる話なんです。
そこでこの記事では、現時点で個人型確定拠出年金の口座管理手数料が安い!と言われている上位2社、SBI証券とスルガ銀行を①「口座管理手数料」と②取扱商品の「信託報酬」を徹底比較してみました。20年間投資した場合の、トータルでの合計手数料についても比較してみましたので、是非参考にしてみて下さい^^
比較①口座管理手数料:SBI証券VSスルガ銀行!
まずは「口座管理手数料」の比較です。インデックス投資は投資期間が長くなるので、20年間運用した場合、SBI証券とスルガ銀行ではどのくらいの差額が出るのでしょうか?まずは初期費用のかかる「初年度」から見てみましょう。
【初年度の年間手数料を比較】
※国民年金基金連合会(初期費用・月額費用)、事務委託先金融機関(月額費用)は、どの証券会社・銀行であっても一律でかかる手数料です。
初年度は、「スルガ銀行の方が4,968円安い!」という結果でした。ちなみに、SBI証券:324円/月、スルガ銀行:無料です。
【2年目以降の年間手数料を比較】
2年目以降は、「スルガ銀行の方が3,888円安い!」という結果になりました。
確定拠出年金資産が50万以上になった場合は、SBI証券も口座管理手数料が無料になるため、同じです。年間口座管理手数料は次のとおりです。
それでは最後に、20年間運用した場合の両社の口座管理手数料合計です。
【20年間の口座管理手数料を比較】
口座管理手数料:比較結果まとめ
比較②取扱商品の「信託報酬」が安のはどっち?SBI証券VSスルガ銀行
続いて、取扱商品の「信託報酬」比較です。確定拠出年金の場合、口座開設した会社によって取扱商品がかなり限定されるため、「信託報酬」の安い商品を取り扱っているか?が重要です。
今回はSBI証券・スルガ銀行の確定拠出年金商品から、国内株式インデックスファンドと外国株式インデックスファンドで「信託報酬」が一番安い商品を選びました。商品は次のとおりです。
SBI証券 | 信託報酬(年) |
---|---|
(国内株式) SBI TOPIX100・インデックスファンド |
0.2592% |
(外国株式) EXE-i先進国株式ファンド |
0.3574% |
スルガ銀行 | 信託報酬(年) |
---|---|
(国内株式) DC・ダイワ・ストックインデックス225 |
0.5616% |
(外国株式) インベスコ MSCIコクサイ・インデックス・ファンド |
0.756% |
上記を比べると、SBI証券の方が、「信託報酬」の安い商品を取り扱っている!ことがわかりました。%だと実感がわかないので、実際に20年間運用した場合でどのくらいの差額になるのかを計算してみましょう。※投資期間20年の掛金だけで計算。
【月1万(国内株式5千円・外国株式5千円)の掛金だった場合:投資期間20年】
信託報酬:比較結果まとめ
比較最終結果:SBI証券の方がトータル手数料が安い!
それでは、比較①「口座管理手数料」と、比較②「信託報酬」を合算し、20年間でのトータル手数料合計をみてみましょう。
【月1万円(国内株式5千円・外国株式5千円)積み立てた場合:投資期間20年】
比較最終結果
20年間運用を続けると、トータル手数料は、SBI証券の方が71,694円安い!という結果になりました。
SBI証券での口座開設方法は、こちらに詳しく書かせていただきましたので良かったら参考にしてみて下さい。
↓ ↓
個人型確定拠出年金:SBI証券への申し込み方法詳細【記入例付】
終わりに
今回は、あくまで私のアセットアロケーションで計算をしてみましたが、全体的にSBI証券の方がトータルでの手数料は安いと思います。理由としては手数料の安い商品を取り扱っているからで、やはり「信託報酬」の安さがキーになりますね。
また、私と「アセットアロケーション」や「掛金」が違う!という方は、比較①は同じなので、比較②だけご自身の場合で取扱商品の「信託報酬」を調べてみてください。
↓ ↓
SBI証券:個人型確定拠出年金商品ラインナップ
スルガ銀行:個人型確定拠出年金商品ラインナップ
それでは、今日も最後までお読みいただきありがとうございました。この記事が少しでもあなたのお役に立てたら幸いです^^