この記事では〝JASSO(日本学生機構)で借りた奨学金の返済が苦しい…〟という方を対象に、一定期間返済をストップしてもらう手続き「返還期限猶予」の「審査基準」と「必要書類」についてまとめてみました。

今回は「返還期限猶予」の申請事由(理由)として一般的に多いであろう経済困難について書かせていただきました。

基本的な「審査における収入(所得)基準」はもちろんありますが、〝今年に入ってから収入が減った場合〟〝就職後間もない場合〟〝扶養家族がいる場合〟など去年の収入(所得が)が基準を超えてしまっている場合でも申請可能なケースもありますので、該当する方は良かったら参考にしてみて下さい。

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奨学金返還猶予:「経済困難」での審査基準と必要書類

収入(所得)基準については、昨年1~12月の収入(所得)をベースに審査されます。まずは基本的な「審査における収入(所得)基準」と「必要書類」を確認してみましょう。

※〝今年に入ってから収入が減った場合〟〝就職後間もない場合〟〝扶養家族がいる場合〟など去年の収入(所得が)が基準を超えてしまっているが申請可能というケースについては、後半にてご説明させていただきます。

審査における収入(所得)基準

給与所得者 年間収入金額(税込み)300万円以下
給与所得者以外の所得を含む場合 年間所得金額(必要経費等控除後)200万円以下

JASSOホームページより引用
※「給与所得者」は、サラリーマンやパート、派遣など給料を貰っている方々のこと。「給与所得者以外の所得を含む場合」は自営業や給料以外に収入源のある方々のことです。

給与所得者の年間収入金額300万円以下というのは、額面での総支給額です。手取り金額ではないのでご注意下さい。正確な金額がわからない…という場合は、次の項目で書かせていただく提出に必要な証明書内に記載されているので、そちらでご確認いただけます。

必要書類は2つ

1.猶予願&チェックシート
こちらからダウンロードして使ってください。
↓ ↓ ↓ 
■ 猶予願&チェックシート
■ 猶予願&チェックシート(記入例)

2.以下証明書(1)(2)(3)のどれか1つ

経済困難2
JASSOホームページより引用 
※平成28年8月現在のものです。
※画像をクリックすると大きくなります。

上記の証明書は、いずれもお住まいの市区町村:市民課で申請できます。

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収入(所得)基準を超えていても、申請可能なケースを確認!

扶養家族がいる場合など

ここでは「審査の収入(所得)基準」から一定額を控除してもらえる主な2ケースをご紹介させていただきます。※すべての控除項目についてはJASSOホームページにてご参照ください。→収入基準を超える場合に認められる控除

  • 扶養家族がいる場合…1人あたり38万円
  • 親に生活費を援助している場合…1世帯あたり38万円

例えば、給与所得者で2名(奥さん・子供1人)の扶養家族がいた場合、76万円控除されるので、年間収入金額が376万円まで大丈夫ということになりますね。

今年に入って収入が減った場合はどうするの?

去年まで収入は良かったけど、今年に入ってから収入が減ってしまった…そんな場合でも今年の見込み収入(所得)が、上記「審査における収入(所得)基準」以下であれば申請可能です。その場合、直近3か月分の給与明細書の提出が必要です。

直近3ヶ月の総支給額を元に、JASSO側で年収を試算し審査を行います。

就職後間もない場合はどうするの?

就職後間もない場合は、去年の収入が参考になりませんし…直近3ヶ月分の給与明細もありません。そんな場合は雇用契約書コピーの提出が必要です。また1ヶ月でも給与が支給されている場合は、その給与明細も提出してください。

雇用契約書に書かれている給与の総支給額を元に、JASSO側で年収を試算し審査を行います。

終わりに

今回いろいろと調べてみて、正直JASSOのホームページはとてもわかりずらいです…というのも「返還期限猶予」については申請事由(理由)によって審査基準・必要書類が異なるというのが分かりにくくなっている原因です。

不明点がある場合は、電話にて確認してしまった方が早そうです。一応問い合わせ先も載せておきますね。

奨学金返還相談センター:03-6743-6100
※ 月曜~金曜 8時30分~20時00分(土日祝日・年末年始を除く)

それでは今日も最後までお読みいただきありがとうございました。この記事が少しでもあなたのお役に立てたら幸いです^^

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