今年から個人事業を始めた方にとって、「確定申告」はとても難しく感じますよね(汗)帳簿のつけ方についても、〝どのタイミングで売上や経費に上げたら良いのか?〟や〝経費として計上出来るもの、出来ないもの〟など迷ってしまうことも沢山あると思います。
そこで今回は、白色申告に関する「帳簿のつけ方」について、具体的な事例をQ&A方式でまとめてみました。帳簿のつけ方について迷われている方は、よかったら参考にしてみて下さい^^
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帳簿のつけ方・具体例Q&A集!
Q1:白色申告でも帳簿をつける必要がありますか?
A:あります。2014年1月から白色申告をする全ての人に、「帳簿への記帳」と「記録の保存」をすることが義務化されました。記帳する内容は、売上・経費・経費の項目・取引の日付・売上先や仕入先の名前・住所です。また、記載した帳簿や経費の領収書などは7年間捨てずに残しておかなくてはいけません。
Q2:売上を帳簿につけるタイミングは?
A:売上発生のタイミングになります。(発生主義という。)
12月に納品して12月末に請求書を発行しました。入金予定は来年の1月20日です。売上として帳簿につけるのはどのタイミングでしょうか?
A:請求書を発行した12月末で帳簿につけてください。
Q3:自宅兼事務所の場合、どのくらいの割合で経費として計上できるの?
A:家の総面積の中で、仕事で何%くらいの面積を使っているか?を常識の範囲内で自己判断してみて下さい。また、自宅兼事務所の場合、次の経費もプライベートと仕事での使用比率を考えて、経費としての割合を決めます。
- 電気代
- 水道代
- ガス代
- 固定電話代
- 家の消耗品(ティッシュ・掃除道具など)
- インターネット代
- 携帯電話代
- 車のガソリン代・税金・車検・修繕費など
Q4:自宅兼事務所として賃貸物件を借りたとき、敷金・礼金などはどう帳簿の記載すればいいのでしょうか?
一応科目も書きますが、白色申告の場合そこまで科目にこだわらなくても大丈夫です。経費になるかどうかでOKです。前提としてプライベートと仕事の使用比率は考慮して計算してくださいね。
(敷金)
経費としては扱えません。資産または敷金として帳簿に記載しましょう。
(礼金)
- 20万未満であれば、「地代家賃」として経費計上。
- 20万以上の場合は経費として一括処理ができないので、借りる期間・又は5年で「減価償却」を行います。
(仲介手数料)
経費として扱えます。科目は「支払い手数料」。
(火災保険料)
経費として扱えます。科目は「保険料」。
(鍵交換料金)
経費として扱えます。科目は「消耗品費」か「雑費」。
Q5:経費について勘定科目が分かりません。どうしたら良いですか?
A:ネットで「〇〇 勘定科目」で検索するとだいたい出てきますよ^^ただ、確定申告をする上で、科目を多少間違えても、税金の額は変わらないのでそこまで神経質にならなくてもいいと思います。
Q6:白色申告だと現金主義の帳簿でもいいのですか?
A:いいえ、現金主義ではなく発生主義での帳簿つけが必要です。
Q7:クレジット払いにしている携帯料金はどのタイミングで帳簿につければ良いですか?
A:携帯電話を使用した月の末で、帳簿につけましょう。
12月使用分の携帯電話料金が、来年1月27日にクレジット支払になります。どのタイミングで帳簿に記載しますか?
A:12月末で帳簿に記載します。
Q8:家賃(前払い)を帳簿につけるタイミングは?
A:住んだ当月の末で帳簿に記載します。※特例有
来年1月分の家賃を12月末に支払います。この家賃を今年の経費として計上することは出来ますか?
A:売上・経費の帳簿への記帳タイミングはあくまでも発生主義です。発生主義では、12月末に支払う1月分の家賃を、1月の経費として扱います。
但し、発生主義の特例として、「短期の前払費用」というものがあります。これは継続的に支払っている毎月の経費(ずっと前払いで経費計上していた)ならば、それを認めるという特例です。なので解答としては、今年の経費として計上することもできるという事になります。
Q9:今年、仕事用に中古車を購入しました。減価償却費について教えてください。
A:ただいま「減価償却費」に関する記事を作成中です。しばしお待ちを!
【2016年12月25日追記】
次の3記事を作成しましたので、良かったら参考にしてみてください^^
(軽自動車)
■個人事業主の確定申告:中古で買った軽自動車の減価償却費と仕訳は?
(普通自動車)
■確定申告:中古で買ったプリウス(普通自動車)の減価償却費と仕訳を公開
(クラウド会計ソフトfreeeで減価償却が超簡単に!)
■freeeで減価償却!今年中古で買った営業車を会計処理してみよう
Q10:レシートや領収書を無くしてしまった場合は、経費計上できないのですか?
A:保存の義務があるので基本的には経費計上できません。正直に事情を話して、税務署に相談してみてください。ただ、金額が大きく自分が覚えているものについては、再発行してもらえる可能性もあるので問い合わせてみましょう。
Q11:領収書は税務署に提出するのですか?
確定申告のときに税務署に領収書を提出する必要はありません。提出するのは、「確定申告書」と「収支内訳書」だけです。但し税務調査になった場合、提出を求められることになりますので、7年間は保存しておく義務があります。
Q12:経費はいくらまで使えるのでしょうか?上限はきまっているのでしょうか?
A:上限はありません。法人の場合、接待交際費に上限がありますが個人事業主には特に上限は定められていません。また、交際費については割り勘などで領収書がもらえなかった場合などは、領収書の代わりに出金伝票でつけて保存しておきましょう。
Q13:請求書のコピーをとり忘れてしまったのですが、証拠として何をとっておけばいいのでしょうか?
請求書を作り直しましょう。基本的に、「取引内容」と「やり取りしたお金の金額」が分かればいいので、作り直した請求書で「取引内容」を、通帳などで「取引金額」がわかれば問題ありません。
終わりに
確定申告初年度の方にとっては、覚えることが沢山あって大変ですよね…(汗)
当ブログでは読者の皆さんに「クラウド会計ソフトfreee」を推奨しております。日本一簡単に確定申告ができるお勧めソフトです。こちらの記事で「freee」の無料体験と初期設定方法について詳しくまとめましたので、興味のある方は是非ご活用ください^^
それでは、今日も最後までお読みいただきありがとうございました。この記事が少しでもあなたのお役に立てたら幸いです