個人事業主になったばかりの方が、確定申告前に見落としがちな「未払金」処理。12月使用分の携帯電話料金、電気代、ガス代、水道代などは、年明け1月に支払いますが、12月使用分も確定申告で経費として申告できます。※水道代は2ヶ月に1度なので最大で11月、12月使用分。
この記事では「携帯電話料金」を例に、私が毎年確定申告時に行っている「未払金」処理方法をご紹介させていただきますので、良かったら参考にしてみてください。
未払金・未払費用のどちらにすればいいのか?という議論もありますが、3つの税務署(渋谷・麻布・品川)に確認したところ、「税額が違うわけではないので、こだわらなくても良い。つまり、どちらでもいい」という回答でした。
但し、毎年同じ勘定科目で処理してほしいとのことです。今年は未払金、来年は未払費用とか、そういうのは良くないということですね。
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確定申告での「未払金」処理方法!
例えば、携帯電話料金は、10月に利用した分の料金を11月に支払いますよね。この場合、私はいつも「お金を支払った11月」に「通信費」として帳簿をつけています。通常月はこの処理が一番楽なので、「これでOK」なのですが、確定申告締月:12月使用分だけは、12月の経費として「未払金」処理を行います。
なんで確定申告時に「未払金」処理をする必要があるの?
簡単にいうと、確定申告では「使った月」をベースに申告するという決まりがあるからです。(※発生主義という)
具体的には、私は毎年次のように処理しています。
【携帯電話料金の経理処理】
■1月使用分→2月支払
→2月に「通信費」として計上
■2月使用分→3月支払
→3月に「通信費」として計上
■3月使用分→4月支払
→4月に「通信費」として計上
■4月使用分→5月支払
→5月に「通信費」として計上
■5月使用分→6月支払
→6月に「通信費」として計上
■6月使用分→7月支払
→7月に「通信費」として計上
■7月使用分→8月支払
→8月に「通信費」として計上
■8月使用分→9月支払
→9月に「通信費」として計上
■9月使用分→10月支払
→10月に「通信費」として計上
■10月使用分→11月支払
→11月に「通信費」として計上
■11月使用分→12月支払
→12月に「通信費」として計上
■12月使用分→来年1月支払
→12月に「未払金」として計上
※毎月毎月、未払金で処理するという考え方もありますが、電気・水道・ガス・携帯電話など後払いのものを毎月全部「未払処理」するのは正直面倒です。。。なので私は確定申告のとき(12月使用分)だけ未払処理を行います。※個人的にはそれが一番効率的だと思っていますので^^
また、一般的に確定申告時「未払金」として処理するのは次のようなものがあります。自分に該当するものを「未払金」として処理しましょう。
- 電気代
- ガス代
- 水道代
- 携帯電話料金
- ネット代
- クレジットカードで支払ったもの
- 外注費
- 給料
- リース代
- 借入金利息 など
では次に、当ブログで推奨している「クラウド会計ソフトfreee」を使って、実際に「12月使用分の携帯料金」を未払金登録してみましょう。
確定申告前にfreeeで未払金の経理処理を行おう!
■12月使用分の携帯料金を、確定申告に向け「未払金」処理を行う。携帯料金の支払方法は口座引き落とし。
※12月使用分は、1月にはいってから正確な料金がでるので、正確な料金が出てから、確定申告までにこの処理を行います。
※支払方法がクレジットカード・デビットカードの場合、freeeではこの処理は必要ありませんのでご注意ください。クレジット・デビットの明細をいつもとおり処理すれば、未払金として処理されます。
クラウド会計ソフト「freee」で確定申告が超簡単に!
当ブログでは読者の皆さんに「クラウド会計ソフトfreee」を推奨しております。日本一簡単に確定申告ができるお勧めソフトです。こちらの記事で「freee」の無料体験と初期設定方法について詳しくまとめましたので、まずは無料で体験してみて下さい^^
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freeeにログインし、「取引」にカーソルを合わせ、「取引を登録」をクリック。
次の画面が表示されますので、「支出」、「未決済」を選択し、取引日を12/31に設定します。勘定科目をクリックし、「設備関連費の支払い」から「通信費」を選択。最後に「金額」を入力します。
これで携帯料金12月使用分の未払金登録は完了です。携帯料金以外にも、電気・ガス・水道なども同じように「未払金処理」が必要なので、ご自身でチャレンジしてみてください。
おわりに
今回行った「未払金」処理は、確定申告後に「未払金」→「支払済み」の登録が必要になります。この登録方法については、「確定申告後にfreeeでやるべきこと」をまとめて記事しますので、そのときに一緒に処理しましょう^^
ここまでで、以下のポイントまで完了です!
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【初期設定】
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【入力業務】
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【確定申告用の処理】
↓
続いて、確定申告時の前払費用処理を行います。→確定申告での前払費用:12月に支払った1月分家賃の処理方法を確認!
それでは今日も最後までお読みいただきありがとうございました。この記事が少しでもあなたのお役に立てたら幸いです。