パート 雇用保険

社会保険(健康保険・厚生年金)に加入していない扶養内パート主婦の方でも、雇用保険には加入できる!というケースが結構多いんです。雇用保険は、毎月数百円で加入できメリットも豊富なので、加入条件に該当する場合は入っておいた方がお得です^^

この記事では、扶養内パート主婦が雇用保険に入るメリットと正確な加入条件についてご紹介させていただきますので、良かったら参考にしてみてください。

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扶養内パート主婦が雇用保険に入るメリット

冒頭にも、書いたとおり雇用保険は毎月数百円で加入できます。正確には、平成29年度の保険料率は0.3%(一般事業の場合)なので、例えば月額8万円の給与だった場合、月240円で加入できます。そして、その安い保険料に対してメリットは莫大です。

ここでは、雇用保険加入することで得られる代表的なメリットを3つご紹介させていただきます。

【雇用保険の主なメリット3つ】

  • 失業給付(基本手当)がもらえる
  • 育休手当(育児休業給付金)がもらえる
  • 介護休業給付がもらえる

失業給付(基本手当)がもらえる

これは有名ですね。一般的に失業保険と呼ばれているものです。基本的には、パートを辞める前の2年間で、月11日以上働いた月が12ヶ月以上あることが受給条件です(解雇などが理由の場合は6ヶ月)。パートでの月収の60%くらいの金額を一定期間受給できます。※期間は雇用保険に加入していた期間より異なります。

育休手当(育児休業給付金)がもらえる

扶養内パート主婦の方も、雇用保険に加入し条件を満たしていれば育児休業給付金をもらえます。パートを辞めることなく、育児休暇&育児手当をもらうことができるわけですね。現状で、子供が1歳6ヶ月まで、今年(2017年)の10月から子供が2歳になるまで受給できるわけですから、金額にするとかなり大きいです。

育児休業給付金の受給条件や金額については、こちらの記事に詳しくまとめましたので合わせてご参照ください。

介護休業給付金がもらえる

今後ますます高齢化が進んでいきますが、介護が必要になった場合でもパートを辞めずに、介護のための休みを取得できます。雇用保険に加入しておけば、介護休業中もパートでの月収の67%を受給することができます。

その他のメリット

上記3つのメリット以外にも、新しい勤務先が決まった場合に支給される就業手当・再就職手当や、求職中の病気や怪我で支給される傷病手当、次の仕事に向けた職業訓練など色々なメリットがあります。

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雇用保険の加入条件を確認!

パート 雇用保険

雇用保険の加入条件は次のとおりです。

1週間の所定労働時間が20時間以上あり、31日以上雇用される見込みがある。

一般的なパート勤務のケースでは、1週間の所定労働時間20時間以上というのがポイントです。所定というのは、雇用契約書や会社の就業規則に記載されている労働時間のことです。

なので、週によって勤務時間が異なる場合は、原則、雇用契約書や労働契約書に記載されている労働時間で判断してください。※所定労働時間が1ヶ月月単位で設定されている場合は、12分の52(約4.3)で割ったものが週の所定労働時間となります。例:月100時間の場合、週で約23時間(100÷4.3)

また、雇用契約書・労働契約書がない場合は(本来、会社側は書面で通知する義務があるのですが。。。)、実際の勤務状況で判断するしかありません。週20時間が微妙な場合は、タイムカードのコピーやシフト表など出勤時間がわかるものを持ってハローワークに相談してみるのがいいでしょう。

加入条件を満たしているのに加入していない場合は?

本来、雇用保険の加入条件を満たしている従業員が一人でもいる場合、会社は雇用保険に加入する義務があります(義務というか、雇用保険法により強制加入です。。。)。ただ、パート先によっては加入していない会社もあるのが実状です。家族経営など小規模の会社で、その辺がなあなあになっているケースです。

その場合は、経営者自体が理解していない可能性もあるので、まずは職場で相談してみましょう。雇用保険は、健康保険・厚生年金に比べて会社の金銭的負担も小さいので、ちゃんと話せば会社側も加入を認めてくれるかもしれません。

また、雇用保険は遡って加入することも可能です。失業給付(基本手当)や育児休業給付金などを受給したい場合は、早めに会社・ハローワークに相談してみましょう。

おわりに

【2017年6月21日追記】

来年(2018年)から配偶者控除が103万→150万になることが決まりました。来年以降の働き方や、社会保険に加入した場合・しない場合の損得比較など、パート主婦の方を対象とした特集を組みましたので、良かったら参考にしてみてください^^
扶養内パート主婦は社会保険に加入すべき?配偶者控除150万って何?

それでは、今日も最後までお読みいただきありがとうございました。この記事が少しでもあなたのお役に立てると幸いです。

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