秋になると各地でスズメバチの勢力が増し、スズメバチの被害や駆除のニュースを見かけます。

スズメバチの巣に近づいたり、故意にいたずらをしなければ刺されることはないということですが、玄関前やお子さんのいる家に巣をつくられてしまうと駆除が必要になると思います。

そこで気になるのが「スズメバチ駆除の料金」です。

今回は「スズメバチ駆除料金の相場」と市区町村の「スズメバチ駆除助成金制度」についてまとめてみました。

スズメバチの巣の駆除にお困りの方や、これから駆除専門業者に依頼をしようと考えている方がいたら、参考にしてみてください^^

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スズメバチの巣を見つけたら

巣には近づかない(当然のことですが、、、)

スズメバチの巣の周りには「見張り役」のスズメバチが必ずいます。その見張り役のスズメバチは敵が巣に近づくと羽音をたてたり、カチカチと音を立てて威嚇してきます。それは「これ以上、近づいたら攻撃するぞ!」という合図です。

壁などに振動を与えただけでも攻撃とみなされる場合がありますので、絶対に近づかないようにしてください。

時期を確認する

スズメバチ2
スズメバチの巣は秋(9月~10月)頃に最大になり、11月に入ると活動が終わります。

また、スズメバチは一度作った巣で来年も活動をすることはありません。もし、人通りのない場所で、お子さんや家族がその付近に近づくことがないようだったら、静かに活動が終わるのを待つのも対策の一つだと思います。

ただ、玄関前や人通りの多い場所に巣ができてしまった場合は、安全のため駆除が必要です。

スズメバチの駆除は危険を伴うため、専門業者に依頼するのが良いと思いますが、そこで気になるのが「スズメバチの駆除にかかる費用」です。

スズメバチ駆除料金の相場

スズメバチ駆除の相場を調べてみたところ、次のようになっていました。

スズメバチ 9,000円~30,000円
オオスズメバチ 18,000円~38,000円

なぜ、ここまで金額に差があるかというと、ハチの種類や早期駆除(巣が大きくなる前)など時期によって金額が変わることと、屋根裏や土の中など駆除が困難な場合は別途追加料金が発生してしまうからです。

ただ、オオスズメバチの駆除は料金が高いですね^^;

そこで、さらに色々調べてみると市区町村で、スズメバチ駆除にかかった費用を負担してくれる制度がありました。

それは「スズメバチ駆除助成金制度」です。(※すべての市区町村で設けられている制度ではありません。)

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スズメバチ駆除助成金とは?

スズメバチの駆除には危険がともなうため、スズメバチ駆除業者に支払った金額の一部を負担してくれる制度です。

東京都武蔵野市の例を紹介

東京都武蔵野市には、スズメバチを自分で駆除することができない人向けに、スズメバチ駆除の費用を負担してくれる制度が用意されています。

<助成金額と自己負担額>

ハチの種類 駆除費用 助成金額 自己負担額
スズメバチ 18,700円 9,200円 9,500円
スズメバチ早期駆除(6月末まで) 14,580円 6,580円 8,000円
オオスズメバチ 35,200円 25,700円 9,500円
その他のハチ 9,900円 4,400円 5,500円

ハチの種類や早期駆除(巣が大きくなる前)など時期によっても金額が変わってきます。また、オオスズメバチの場合は危険度レベルが高いのと、駆除が困難な場所に巣をつくるため、駆除の金額が高くなっています。

それでもスズメバチ駆除助成金制度を利用すると、オオスズメバチの駆除が9,500円で済むのはありがたいですね。

<スズメバチ駆除助成金制度の利用方法>

①市が指定しているスズメバチ駆除専門業者に直接スズメバチの駆除を依頼。

②駆除が終わったら、費用は一旦全額支払い。

③後日、駆除業者より「スズメバチ等駆除助成金交付申請書兼請求書」が渡されますので、領収書、施工前と後の写真を添付して市区町村の窓口に提出します。

④助成金は申請した日の月末締め、翌月中旬ごろに指定の口座へ振り込まれる仕組みになっています。

<申請に必要なもの>

  • スズメバチ等駆除助成金交付申請書兼請求書
  • 領収書
  • 施工前・後の写真

スズメバチ駆除助成金制度はすべての市区町村で設けられているわけではありませんが、スズメバチの駆除にお困りの方は、駆除専門業者に依頼する前に、まず、お住まいの市区町村窓口で確認してみることをおすすめします。

(主な)スズメバチの種類

スズメバチ3

【オオスズメバチ】
特徴:スズメバチの中でも最大の種類です。
危険度レベル:★★★★★
体長:オス:27mm~37mm メス:27mm~44mm
分布:北海道~九州、対馬、屋久島

【キイロスズメバチ】
特徴:都市部や住宅地でもよく見かける種類です。
危険度レベル:★★★★☆
体長:17mm~26mm
分布:北海道~九州、屋久島

【モンスズメバチ】
特徴:夕暮れ時も活発に活動する種類です。
危険度レベル:★★★☆☆
体長:19mm~28mm
分布:北海道~九州

【ヒメスズメバチ】
特徴:アシナガバチの巣を襲い、幼虫やさなぎをエサにする種類です。
危険度レベル:★★★☆☆
体長:25mm~35mm
分布:本州、四国、九州、南西諸島

【コガタスズメバチ】
特徴:スズメバチの中では比較的攻撃性が低い種類です。
危険度:★★☆☆☆
体長:21mm~29mm
分布:北海道~九州、南西諸島

終わりに

本日はスズメバチの駆除に利用することができる助成金制度「スズメバチ駆除助成金制度」についてまとめみましたが、如何でしたか?

スズメバチは人を襲うと恐れられていますが、スズメバチのエサは毛虫や青虫といった害虫です。その害虫駆除に一役買ってくれているスズメバチは益虫と言われています。

人の危険がない場所に巣がある場合や、(時期的に)間もなく活動が終わろうとしている場合は、できれば駆除せず見守りたいですね。

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