以前、学生納付特例について書かせていただいた時に、国民年金の追納は本当に得なのか?という損得検証を行いました。→学生特例で免除された国民年金、追納した方がお得!!その理由は?

上記の記事では学生さんを例に試算しましたが、学生以外の場合(後納)でも全く同じで、やはり国民年金の後納メリットはとても大きいです。後納で支払った分のお金は、年金を受給してから約9年で元が取れ、その後はずっとプラスです。また、支払ったお金が全額所得控除扱いになるので、税金(所得税・住民税)が安くなります。

今回は、そんな国民年金の後納制度について、申し込み方法と支払期限をご紹介させていただきます。また、いまいちわかりずらい「後納」と「追納」の違いについてもまとめましたので、良かったら参考にしてみて下さい。

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後納と追納の違いを確認

年金 後納

今回の記事は、国民年金の「後納」について書かせていただくのですが、「後納」と「追納」の違いがややこしいので、まずはこの2つの違いを確認しておきましょう。この2つは遡って納付できる期間が違うので、自分が「後納」と「追納」のどちらに該当するのか?ご確認ください。

追納とは

免除や猶予を受けていた期間の分を、後から支払うことを「追納」といいます。そして、追納の場合は10年間まで遡って支払うことができます。

後納とは

免除や猶予を受けていない期間の未納分を、後から支払うことを「後納」といいます。そして、後納の場合は、2年間まで遡って支払うことができますが、現在は特例期間中で5年間まで遡って支払う事ができます。

免除・猶予を受けていた期間の分 → 「追納」
それ以外の分 → 「後納」

5年間遡って「後納」できるのは来年の9月まで!

平成27年10月から平成30年9月までの3年間限定で、過去5年分まで遡って後納が可能です。

(例)今月末(2017年6月末)までにの後納できるのは、2012年6月分まで。

また、ご自分の年金未納期間がわからない!という方も多いと思いますが、その場合はねんきん加入者ダイヤルに連絡しましょう。基礎年金番号を伝えれば、追納できる未納期間を教えていただけます。
ねんきん加入者ダイヤル
※携帯の話し放題プランの場合は、03-6630-2525の方にかけると無料です。

ちなみに、ねんきんネットでも「後納できる期間や金額」を簡単に確認できます^^後納した場合に将来もらえる年金額がどのくらい増えるのか?などもシュミレーションできるので、是非時間のあるときに登録してみて下さい。

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国民年金、後納の申し込み方法

手順1:国民年金後納保険料納付申込書を入手する。

こちらからダウンロードできるのでご活用ください。
↓ ↓ ↓
国民年金後納保険料納付申込書
後納用の記入例

手順2:国民年金後納保険料納付申込書に必要事項を記入する。

下記画像の赤枠①~⑤を記入します。※後納を○で囲んで下さい。

【記入例】
国民年金後納保険料納付申込書

赤枠① 基礎年金番号を記入します。基礎年金番号がわからない場合は、こちらの記事をご参照下さい。
基礎年金番号がわからない場合の調べ方!今日中に確認したい場合は?

赤枠② 生年月日を記入します。

赤枠③ 後納したい期間を記入し、納付方法を選択します。

【注意点】

  • 上から古い順に、後納したい期間を記入します。※連続した期間ごとに記入。既に支払済みの期間をはさむ場合は欄をかえて記入します。
  • 記入欄が足りない場合は、もう一枚プリントアウトして記入する。
  • 納付期限までに払える期間を記入する。※後納保険料は毎年改正されるので、納付期限を過ぎると使えなくなってしまいます。
  • 後納審査に時間がかかるケースもあるので、後納申込みを月末に行うと、その月は間に合わない可能性があります。(例:平成29年6月22日に後納申込み。後納の審査に時間がかかり、平成29年7月に後納が認証された場合、平成25年6月分は支払うことが出来ません。)

赤枠④ 該当する項目があればチェックを入れます。

赤枠⑤ 申込日、住所、氏名、電話番号を記入し、印鑑を押して下さい。

書き方がわからない場合は?

書き方がよくわからない場合は、最寄の日本年金機構に直接行ってしまいましょう!→最寄の日本年金機構 後納できる未納期間や申請書の書き方を教えてくれますよ^^

手順3:申込書を最寄の日本年金機構に提出する

後納の申込書は、役所では受け付けてもらえません。最寄の日本年金機構に提出、または郵送します。→最寄の日本年金機構

手順4:納付書が送られてくるので、納付期限内に支払う

後日(だいたい1週間後くらい)、納付書・認証通知書が郵送されてくるので支払いましょう^^

おわりに

お疲れさまでした、以上が国民年金の後納申込み手続きとなります。

ちなみに、国民年金を後納した場合、全額所得控除となるので税金(所得税・住民税)が安くなります。年末調整や確定申告で申告し忘れないようにしましょう!

それでは今日も最後までお読みいただきありがとうございました。この記事が少しでもあなたのお役に立てたら幸いです。

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