会社で加入している健康保険の保険証を紛失してしまったときに気になるのが、「保険証再発行の方法」「再発行手続き中の病院の診察」「悪用されないか心配!」ではないでしょうか?
そこで今回は「社会保険証を紛失したときの手続き」について、まとめてみましたので、良かったら参考にしてみてください。
社会保険証を紛失してしまったら?
健康保険には会社で加入する「健康保険」と、自営業の方などが市区町村で加入する「国民健康保険」の2種類の保険があります。一般的に、会社で加入する「健康保険」の証明書のことを「社会保険証」と呼んでいます。
会社で加入している社会保険については【会社⇔健康保険組合(協会けんぽ)】間で手続きをするため、会社から渡された保険証を紛失してしまった場合は、会社の担当課(総務など)に報告をして「保険証の再発行手続き」を依頼してください。
中には「忙しそうで頼みづらい・・・」「紛失したことを言えない・・」という人もいるようですが、失くしたものは仕方ありません!悪用される恐れもありますので、できるだけ早く報告して再発行の手続きをしてください。
「国民健康保険証」を紛失してしまった方は、こちらの記事を参考にしてください。
⇒国民健康保険証紛失:再発行手続き、紛失中に病院で診てもらう場合は?
悪用対策
続いて、紛失場所が自宅以外で、紛失・盗難にあった場合は警察で「遺失届」を提出してください。遺失届は最寄りの警察署、交番でも可能です。
その際に発行される「受理番号」は、万一、悪用されてしまったとき、証拠として必要になるので保管しておきましょう。
社会保険証の再発行(再交付)手続きの流れを確認
社会保険証の再発行(再交付)手続きを確認しておきましょう!
【手続き①】
会社の社会保険担当部署もしくは担当者に「保険証を紛失してしまった」ことを申し出ます。
【手続き②】
自宅以外の紛失・盗難の場合は、最寄りの警察署(または交番)で「遺失届」を提出し「受理番号」を受け取ります。
【手続き③】
あとは会社の社会保険担当部署もしくは担当者が健康保険組合(協会けんぽ)に再発行の手続きをしますので、会社の指示に従い、紛失理由や警察署で発行してもらった受理番号を用意してください。
再発行までの期間:会社の対応にもよりますが、健康保険組合(協会けんぽ)に書類が届いてから1週間~10日程度です。
再発行(再交付)の手続き中に病院で診察を受ける場合は?
再発行の手続き中に病院で診察を受ける場合は、一旦全額(10割負担)支払い、後日、新しい保険証で払い戻しの申請をするのが基本ですが、かかりつけの病院や一度行ったことのある病院では、事情を説明すると「今月中に新しい保険証を持ってきてくれれば・・」と、普段と同じ2~3割の自己負担で済む場合もあります。
また、一旦全額負担した場合、診察明細書と領収書は払い戻し手続きに必要になりますので、捨てずに保管しておいてください。
保険証の再発行期間中で全額負担となった場合は、自由診療になりますので、病院によっては、10割負担とは限らず、それ以上の診察料がかかる場合もあります。
診察前に「保険証再発行手続き中」と伝え、「医療費は何割負担か?」を確認するようにしてください。
診察料の払い戻し手続き方法は?
診察料の払い戻し手続きには、いくつかのパターンがあります。
①病院の窓口で払い戻しをしてくれる場合
後日、病院の窓口に再発行した保険証・領収書を持っていくとその場で返金してくれます。ただ、病院によっては「いつまでに」と期限を設けている場合もあるので、必ず確認するようにしてください。
②病院の窓口で払い戻しをしていない場合
診察料の払い戻し対応をしていない病院や払い戻し期限を過ぎてしまった場合は、健康保険組合に払い戻しの申請をすることができます。
こちらも、再発行の手続きと同じく「会社⇒健康保険組合」との間で手続きをするため、会社(社会保険担当者)に確認するようにしてください。
<払い戻し手続きに必要になる書類>
- 健康保険療養費支給申請書(立て替え払い)
- 負傷原因届(ケガの場合のみ)
- 診察報酬明細書
- 病院の領収書
※診察報酬明細書については、通常では発行されない書類のため、病院の受付で申請して発行してもらうようにしてください。
<健康保険療養費支給申請書(協会けんぽ版)の記入例>
<負傷原因届※ケガの場合(協会けんぽ版)の記入例>
終わりに
今日は会社で加入している健康保険の証明書「社会保険証」を紛失した場合についてまとめてみましたが、如何でしたか?
社会保険証を紛失した場合は、国民健康保険証の再発行とは違い、手続きに時間がかかるため、できるだけ早めに会社の社会保険担当に報告するようにしましょう!
お財布を落としてしまった方で「社会保険証の再発行」以外の手続きを調べている方はこちらの記事にまとめていますので、参考にしてみてください。
■財布紛失でやること!クレジットカード~身分証明書再発行手続きまとめ
それでは今日も最後までお読みいただきありがとうございました。この記事が少しでもあなたのお役に立てたら幸いです。