この記事では、国民年金の前納制度について、割引額や申込期限、手続き方法を支払方法別にまとめてみました。
また、前納した後に就職した場合や出産した場合にどういった流れで返金されるのか?や、20歳年金加入年の前納方法などについても日本年金機構に電話確認をとりましたので、気になる方は参考にしてみて下さい。
前納の種類(支払方法・割引金額・申込期限)
前納の種類は、原則次の4種類です。※現金納付の場合は、次の4種類以外でも前納が可能です。詳しくは「現金納付の場合」をご参照ください。
- 2年前納(4月~翌々年3月分)
- 1年前納(4月~翌年3月分)
- 6か月前納(4月~9月分、10月~翌年3月分)
- 1か月前納(早割)
納付方法は、口座振替・クレジット納付・現金納付の3種類で、割引額・申込期限・引落日(納付期限)は次のとおりです。
※東大阪市ホームページより引用
こう見ると、支払方法は口座振替が一番お得ですね。
続いて手続き方法を確認してみましょう。
手続き方法
口座振替の場合
上記表の申込期限までに「国民年金保険料口座振替納付(変更)申出書兼国民年金保険料口座振替依頼書」を金融機関か日本年金機構に提出しましょう。
こちらからダウンロードできるので良かったら使ってください。
⇒国民年金保険料口座振替納付(変更)申出書兼国民年金保険料口座振替依頼書
クレジット納付の場合
上記表の申込期限までに「国民年金保険料クレジットカード納付(変更)申出書」を日本年金機構に提出しましょう。
こちらからダウンロードできるので良かったら使ってください。
⇒国民年金保険料クレジットカード納付(変更)申出書
現金納付の場合
現金納付の場合は、毎年4月上旬に、1年分・6か月分の前納用納付書が送られてくるので、それを納付期限内に支払えばOKです。納付期限は今年(令和元年)は5月7日でしたが、来年も恐らく4月末~5月上旬になると思います。6か月分(10月~翌年3月)は10月末が納付期限です。
2年分前納する場合は、最寄りの日本年金機構に電話して、2年前納用の納付書を送ってもらう必要があります。※最寄りの日本年金機構はこちらから調べられます。⇒日本年金機構:全国の相談・手続き窓口
また、現金の場合は2年・1年・6か月・1か月以外の前納も可能です。例えば、7月~翌年3月分までの9カ月前納、7月~翌々年3月分までの21カ月前納などもできます。割引額は前納する期間によって違うので、日本年金機構にご確認ください。(ちなみに、7月~翌々年3月分までの21カ月前納だと、11090円お得になります。※令和元年度の場合。)
前納期間中に就職した場合はどうなるの?
年金の実務を行う日本年金機構でそれぞれの加入情報がわかるので、国民年金と厚生年金の2重払いになる心配はありません。前納した過払い分はちゃんと戻ってきます。また、今後の納付については口座振替も自動で止まります。
還付まで2.3カ月かかるようですが、日本年金機構から「還付請求書」が届くので返金先の銀行口座を記入して返信するだけでOKです。但し、「還付請求書」の有効期限は発行後2年以内なので、早めに返信しましょう。
出産する場合は?
平成31年4月から出産時(産前産後期間)の国民年金保険料が免除されることになりました。免除される期間は、4か月間(出産前月、出産した月、出産後2カ月)です。
前納期間中に出産した場合、この4か月分は戻ってきます。但し、役所の国民年金窓口に届出が必要なので忘れずに手続きしましょう。
20歳の年の前納はどうなるの?
前納を機能する場合は、市区町村で国民年金の加入手続きするときにその旨を伝えて下さい。
20歳の初年度は誕生月によって前納期間が異なるため、原則、現金納付による前納のみが可能です。※8月末までに誕生日がある場合は、6か月(10月~翌年3月分)の口座振替、クレジット納付も選択可能です。
20歳初年度以降は、毎年2月末までに申込めば口座振替・クレジット納付も可能(1年前納・2年前納でも)なので、手続きしてください。
それでは今日も最後までお読みいただきありがとうございました。